久しぶりの百恵ネタである。

 「山口百恵は菩薩である」の著者・平岡正明は、百恵を高く評価しており、昭和という時代とともに殉死した昭和の歌姫・美空ひばりを超える、とまで断言していた。それだけに、百恵の結婚、そして芸能界からの完全引退という百恵自身が下した決断は、予想外の結果だったに違いない。

 「・・・菩薩である」の中で、百恵デビューから1979年までの芸能活動を蝶に例え、3つに分類している。

 卵・・・・・・デビューから、17歳のシングル「赤い疑惑」まで。
 蛹(さなぎ)・17歳、シングル「横須賀ストーリー」から19歳、シングル「いい日旅立ち」まで。
 蝶・・・・・・20歳、シングル「美・サイレント」から~。

 ようやく美しい蝶となり、大空へ飛び立ったその時、三浦友和との恋人宣言、婚約発表、そして結婚、芸能界完全引退。

 大空を飛び立った百恵という名の蝶は、三浦友和の胸元に安住の地を見つけたのである。