石川県七尾市にある石川県七尾美術館で開催 (4月27日~5月26日) されている、長谷川等伯展を鑑賞に。

 

 

  長谷川等伯は桃山時代を代表する絵師で、七尾市が生誕の地であることから、毎年、等伯の特別展が開催されている。

 今年は、屏風・襖絵を中心に、全21作品が展示されていた。

 美術展としては小規模ではあるが、駐車場のナンバープレートを見る限り、遠方から来館している人もおり、等伯の人気の高さを知ることができる。

 作品を鑑賞後、ちょっと気になることがあった。

 長谷川等伯は「法眼」という位を授かっているが、同時代に生きた狩野探幽は「法印」を授かっている。

 「法眼」と「法印」の違いを知りたくて受付嬢に質問したところ、直ぐに学芸員を呼び説明を受けた。

 

 法眼・法印の位は元は僧位の呼称で、法橋から始まり法眼、法印へと上がっていく。等伯の場合、法橋の位を授かってから1年ほどで法眼になったらしい。

 等伯のライバルだった狩野永徳は、若くして亡くなったため法橋の位だったのでは、とのこと。

 また、江戸時代初期、狩野派の総帥だった狩野探幽は、法印の位を受けている。

 美術館というと、ちょっと堅苦しいイメージが強いが、素朴な疑問に素早く対応してくれる美術館もあるのです。

 

 等伯展を鑑賞後、富山湾の海岸線沿いに魚津市の「海の駅」へ。事前情報では、蜃気楼の発生率が40%だったので、期待を持って魚津へ向かった。

 午後1時頃から、富山・射水市方面に変化が有り、午後3時半頃に収束。しかし、5段階で一番下のランクのため、双眼鏡でも識別が難しい微妙なもの。

 私は地元の人に教えてもらい、Eランクの蜃気楼を確認することができた。