夏から秋に花壇や鉢植えで楽しむ花。大気汚染にも強いので、道路沿いの花壇でも活躍する花・・・ニチニチソウ。
我が国へは江戸時代中期に入ってきたとされるが、種々のアルカロイドを含み薬用植物としても知られている。
ニチニチソウ(日日草)
キョウチクトウ科ニチニチソウ属の花。原産地インド~マダガスカル。
花は短命で3~5日しかもたないが、盛りの時期には毎日次から次へと新しい花を咲かせるところからニチニチソウの名がある。
ニチニチソウは根や葉にアルカロイドを多量に含んでいるが、そのなかの一種に制癌効果があることで知られている。
万種といわれる薬草のなかで、制癌剤として利用されるのはこのニチニチソウのみだという。
ただし、副作用・毒性があり、素人の利用は危険このうえないので要注意。単に食すると嘔吐や下痢程度ではすまされないことになる。
霜の降りる頃には枯れることが多いため、我国では一年草として扱われるニチニチソウ・・・場所を選ばず身近に楽しめるこの花は、制癌剤として貢献する神秘な薬草でもあったのだ。
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