七夕月(たなばたづき)、七夜月(ななよづき または
たなやづき)、そしてこの愛逢月(めであいづき)、どれも七夕にちなんだ七月の異称だ。
また文月(ふみづき)とも呼ばれるが、一説に、短冊に歌や文字を書いた七夕の行事から文披月(ふみひろげつき、または、ふみひらきつき)、それが転じて文月となったと云われている。
七月といえば 七夕だった。
薬師寺 七夕弁天祭
弁天祭は、薬師寺境内に祀られている弁財天を七月七日、
金堂内に安置して法要が営まれる。
参拝者が持ち寄った短冊が取り付けられる。
また、この月に咲く花の名前から蘭月(らんげつ)、女郎花月・・・。稲穂のふくらみを見る月でもあったので穂見月、含み月、そして旧暦では秋の始まりの月だったことから秋初月(あきはづき、あきそめづき、あきのはづき)。
現在版「愛逢月」はこれからが夏本番。
ロマンチックな出逢いを予感させるこの言葉・・・
「愛に逢う月」
さあ、どんな愛に逢えるのだろう。
天上では七月七日の夜、天の川の両側にある彦星・織姫星
が年に一度の逢瀬をもつという。
逢瀬の一夜、天の川を渡るのは、中国では女性(織女)であるのに、我国では男性(彦星)と変化しているのは、当時の我が国の男女のありようがしのばれておもしろい。
恋人はおろか夫婦と云えども、女性が男性のもとを訪れることなどは、人麻呂の歌の世界ですら許されなかたのであろう。
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