剣豪 柳生十兵衛も花菖蒲を観ただろうか・・・そんなことを想いながら柳生の里の花菖蒲を訪ねた。
花菖蒲は梅雨空のもとでも華麗優美な花姿を見せてくれる。江戸時代を中心に、日本各地で数多くの品種が育成されその数は２０００種以上とも。梅雨空のしっとりした風情と多彩な花の形や花弁の色・柄のバリエーションが魅力の花だ。
どんよりとした雲の下でも美しく映える紫。花菖蒲には実にさまざまな紫がある。わずかな色の違いも花の個性として扱われてきた。そのため、微妙な色調を出すための改良が進められてきたのだろう。
柳生花菖蒲園（一部分）
「淡いピンクだと、遠くから見ると白っぽくなる。だから適度に濃い紫色の品種を混ぜないと、淡い色一色の花菖蒲園になってしまう。濃い紫色の品種を適度に混ぜて、その色で園を締めるようにしている」
菖蒲園の管理人さんのお話に納得・・・あらためて園を巡ってみた。
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