シクラメンの和名。篝火花(かがりびばな)と呼ぶ場合は、燃え立つような赤色の花をさしているのだろう。
シクラメン
サクラソウ科シクラメン属の多年草球根植物。地中海東部が原産地。日本へは明治の中頃に渡来。
シクラメンという名は、円を意味するギリシャ語に由来するとか。球根が真ん丸なことからきているという。
その球根を、野性の豚がよく食べていたことから「豚の饅頭」ともよばれたようだ。
俯き加減の花だけれど、篝火のような花びらが秘めた情熱を表わしているのだろう。
秋から春へかけて咲き、寒い冬に、こころに暖かい火を灯してくれそうな・・・そんな花だ。
「シクラメンのかほり」という歌が流行って、より多くのひとびとがシクラメンを知ることになったが、その頃のシクラメンはかすかな香りがあるだけで、いわば香りのない花だった。
現在では、バラとヒヤシンスを合わせたような香気を持つ栽培用のシクラメンが一般化して、この花を愛する人々の輪がひろまった。
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