花菖蒲は梅雨空のもとで、華麗優美な花姿を見せてくれる。
江戸時代を中心に、日本各地で数多くの品種が育成され。その数は2,000種以上とも・・・。
梅雨時のしっとりとした風情と、多彩な花の形や花弁のいろ・柄のバリエーションが魅力の花だ。そして、花菖蒲の特徴は、花弁の根元に黄色い部分が見えることだ。
・・・剣豪 柳生十兵衛も花菖蒲を観ただろうか・・・そんなことを想いながら柳生の里に咲く花菖蒲を訪ねた。
ときおりパラパラと小雨が降って来る・・・
ほととぎす鳴くや五月のあやめ草
あやめも知らぬ恋もするかな
詠み人知らず 古今集 巻11-469 (恋歌1)
あやめ「文目」は物事の筋道・道理、着物の模様のこと。
『歌意』
”あやめの咲くころには、物事の道理も分からないほどの恋をします” という過激な内容。
だれの作かわからないのだが、きっと高貴な女性、それも余程の美人ではなかったか・・・などと想像するのもたのしいものだ。
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