真夏に近い蒸し暑さのなか、唐招提寺の南大門には朝から修学旅行の学生たちが姿を見せる。
テイカカズラが民家の土塀を覆い隠すようにして白い花を咲かせている。 日本古来の品種で、東北地方以南が栽培に適しているといわれる。
テイカは、藤原定家のことで、カズラは蔓性植物という意味。
藤原定家がかって愛した式子内親王を忘れられず、内親王の墓に詣で、その石塔にカズラとなって絡みついた・・・という話に因んでテイカカズラの名がある。(金春流 能「定家」参照)
スクリューのような花の形が面白い。
白い花の香りが辺りに漂って、唐招提寺を訪ねる人々を愉しませている。
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