体位変換は介護士の大切な仕事の1つです。コツをおさえて行うことでサービスの利用者の負担になりにくい体位変換を実施することができます。体位変換のコツの1つ目は、声かけを忘れずにすることです。体位変換を行う前に利用者に声をかけることで、心の準備ができ、スムーズに動かしやすくなります。どの向きにどのように動かすのか話すのも大切なことで、利用者も体のどの部分に意識して力を入れるか調整することができます。安全な体位変換を行うためには、声かけが必須です。

コツの2つ目は、ベッドとの接地面積を小さくすることです。接地面積が大きいとベッドと体の間で摩擦が置きやすくなり、動かしにくくなってしまいます。体位変換を行う前に、接地面積が小さくなるよう調整しておきましょう。また、腕を組んでもらったり膝を高くたててもらったりすることでベッドとの接地面積が小さくなり、摩擦を少なくすることができます。コツの3つ目は、ボディメカニクスという人間の体の機能を使って最小限の力で介助を行うことです。力学の原理を応用することで、最小限の力で負担をかけずに介助を行うことができます。例えば利用者とスタッフが互いに重心を近付けて動くことで、力をあまりこめずともスムーズに介助を行うことができます。

4つ目のコツは、押すのではなく引くことを意識して利用者の体を扱うことです。横向きにしたい時は利用者の顔が見える場所に立ち、肩と膝に手を置いて引くようにして動かしましょう。これらのコツを守ることで、安全に体位変換を行いやすくなります。出来ることから1つずつ始めて、利用者の健康を守りましょう。>>>参考サイト:介護士なら身につけたい 体位変換のキホン