御御御御仕事。

本日ハ晴天ナリ。 私は以前から感じていた事が御座います。元来、社会というものに疑問を抱いていた時期が御座いました。今のような世ノ中はどちら様が創られたのでしょうか。 それと同じくして会社という団体はどちら様が創られたのでしょうか。私にとってそれは地獄の秘密結社のごとく重く圧し掛かって来るのでございます。 それは、本日未明。上司Kにより私に伝達されたし会話。「会社の頭領と申す人種「社長」が同席する年末的立食会合に同席せよ」との御達しでございました。当然、私の心中ではこう言っておりました。「なぜ営業的御手伝いの職にある私がそのような面倒な会合に出席しなければいけないのでしょう。しかも私近々退職する身なのですから。」しかし、私は表向きは上司に忠実な飼犬のごとき振る舞いを見せております。口から出る言葉一つ一つが全てお世辞と嘘で塗り固められた嘘でございます。ですから、口からでる言葉はただ一つ。「もちろん出席で御座います。」それで私は会社から姿を消したので御座います。それが早朝十時の出来事で御座いました。 その後の私の行動を読者の皆さんだけに御教え致しましょう。実は私は、会合には出席致しませんでした。会社に午後五時集合という上司の言葉を心に深く刻み込み、会社から姿を消したはずでしたのに。集合時刻である午後五時、私は何処へいたと思われるでしょうか。そう、私は既に帰路へとついておりました。そこで上司へ電話を一言。「本日ハ晴天ナリ。腹痛イ」 『仕事放棄』 寝ても覚めても此れ程楽しい仕事は御座いません。