岡山弁の五段階変身?  その19 | ヒロボーの筋ジストロフィー徒然日記

ヒロボーの筋ジストロフィー徒然日記

人は無量の恩の世界で生かされています。一日を真剣に生き努力に生き、感謝報恩に生きる。

こんにちは。
食事をしていて好きなものは最後に食べる
ヒロボーです。
岡山は薄曇りで風があり少し涼しいです。

前回は少々ちばけすぎたので今回は真面目に考えてみたい。

①岡山では「おれがかくよ」という場合に「わしが書かー」と言います。
 この「書かー」は「書くわ」がなまったものです。

②「あなたが書きなさい」は「あんたが書かれー」が用いられますが
 共通語の「あなたがお書き」に似た「あんたが書きー」という言い方もあります。

③「だれがかくの?」なら「でーが書くん?」が普通ですが
 「でーが書くー」と
 これまた語尾を上げて伸ばすことも多い。

④「お前が書け」は「おめーが書けー」です。
 「読め」が「読めー」になるように
 岡山弁の命令形は語尾を伸ばします。

⑤「あいつがかくだろうは」は「えーつが書くじゃろー」とも
 「えーつが書こー」とも言います。

ここまでを整理すると

①かかー  かくよ
②かきー  かきなさい
③かくー  かくの?
④かけー  かけ
⑤かこー  かくだろう
実に見事に「かきくけこ」が揃うではありませんか。
こんな形に変化するのは動詞の中でも五段活用のものに限られます。

もしも「とぶ」なら「ばびぶべぼ」が揃うことになります。
①とばー  とぶよ
②とびー  とびなさい
③とぶー  とぶの?
④とべー  とべ
⑤とぼー  とぶだろう

ところが上一段活用の動詞
たとえば「見る」の場合は
①みらー  みるよ
②みー   みなさい
③みるー  みるの?
④みー   みろ
⑤みゅー  みるだろう
となるため
並びが美しくありません。
ちなみに「見なさい」の「みー」は尻上がりに
「見ろ」の「みー」は尻下がりに発音します。

下一段活用の動詞
たとえば「たべる」の場合は
①たべらー  たべるよ
②たべー   たべなさい
③たべるー  たべるの?
④たべー   たべろ
⑤たびょー  たべるだろう
と変換します。
これまたデコボコした感じ。

五段活用以外の動詞でも
現在進行形になれば
もちろん
きちんと整列することになります。
①しょーらー しているよ
②しょーりー してなさい
③しょーるー しているの?
④しょーれー していろ
⑤しょーろー しているだろう

日常生活でも
「わしがるすばんしょーらー」
「あんたーだまってしゅくだいしょーりー」
「ちーたーしごとしょーるー」
「もんくばーいわんとべんきょうしょーれー」
「えーつぁーまじめじゃけー今日も残業しょーろー」
などと使うわけで…おっとビックリマーク
また
どーでもえーことーかきょーらー。

皆さまに良いことや素敵なことが一杯ありますように。ニコニコ


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