面接で「インド映画を3つ挙げてください」と聞かれたら、
「好きな映画ですか、お勧めですか、日本で公開されているもの限定ですか、よく知られているもののほうがいいですか、ボリウッドだけでいいですか」と逆質問が止まらない気がします。
さて「汎インド」ってことでは、インド国内で一番ヒットした映画が一番近いはず。
現在、そのトップ3は「Baahubali2(1429cr)」、「KGF2(952cr+)」「RRR(920cr+)」。この3本だけが900カロール越え。
4位 Dangal (538cr)、5位 Baahubali1(520cr) と500カロール越えが続き、その後は
6位 2.0 (489cr) 7位 PK (473cr)、8位 Avengers: Endgame (442cr)、9位 Bajrangi Bhaijaan (444cr)、10位 Tiger Zinda Hai (434cr)
が続きます。
ちょっと前までヒンディーがほぼ独占していたことを考えると、現在公開が続いているKGF2、RRRも含めて、2017年以降のカンナダ、テルグ、タミルといった南側の強さが印象的です。
これらの南側の映画界からすれば倍以上もあるヒンディーの市場は魅力的でしょう。
ボリウッドがヒンディー市場から締め出していたという話もあるようです。
ただそうでなくても製作費用の規模で上回るボリウッドに作品に太刀打ちできず、
有力な配給元もなくと進出は難しい状況だったのでしょう。
その状況を変えたのが2015年のBaahubali。
当時、インド史上最大の制作費を掛けた作品のヒンディー圏の配給にはカラン・ジョーハルのDharmaが名乗りを上げたことは大きなニュースだったと記憶しています。
Baahubaliは大成功をおさめましたが、当初はインド国内トップを獲得したことは話題になりませんでした。無視されたというより、意外過ぎて気が付かなくてBaahubali2の公開が近くなってあらためて認識されるようになったという印象です。
それも2017年のBaahubali2の大ヒットにより、完全に認知されるようになりました。
RRRはPen Studios、KGFシリーズはExcelとボリウッドでも馴染みのある配給元が動いています。
一方、ボリウッドも南への展開は狙っていますし、多言語展開は以前から行っています。
でもあまりうまく行っているように思えません。
ヒンディーに比べれば小さな市場で客足は初日に集中します。
多くのスクリーン数を確保する必要がありますが、地元のスターにとられがち。
さらに自身のヒンディー語での上映も削ることになりかねません。
加えて今はアクション大作が大ヒットする傾向があるようです。
従来、ボリウッドが比較的弱かったジャンルじゃないのかなという気もします。ストリーミングサービスが急速に成長する中でヒューマンドラマ的なものはOTTで、
ガツンと濃い目のアクションは映画館でってことなのかは分かりませんが。
ボリウッドらしい華やかな作品がそもそも不足している気はします。
今のところ、その人が出演しているだけでインド全域でヒットさせられるような大スターがいないことは証明されたように思います。
監督あるいはストーリー自体に関心が高まっていくんじゃないかと思っています。