こんにちは。OTのバニラです。


残暑が厳しいですね。

お盆も明け、来週からはうちの娘たちの中学校は新学期が始まります。

まだ夏休み気分が抜けずに、私が出勤するときはまだお布団の中から出てきませんが、大丈夫なのでしょうか・・・ショック!


さて、去年の今頃と言えば、ちょうどお盆明けてすぐに2期目の臨床実習が始まったところでした。

分野は精神障害分野で、実習先は急性期から回復期、維持期、認知症病棟、療養型病棟をもつ大規模精神科病院でした。


自宅から電車を4本乗り継いで、約2時間かけて毎日通っていました。

病院には8時過ぎに着いて掃除を始めていたので、6時に家を出ていて、これが体力的に本当にきつかったですhu-*

集団プログラムで農耕に参加したり、病棟OTがエアロビのときに入ったりした日は、ぐったりしてレポートを書くのも睡魔との闘いでしたahaha;*


精神科病院での実習は、担当のケースさんと1対1で関わらず、集団の中で関わりを持って評価していきます。

そのため、担当のケースさん以外ともたくさん関わりをもつのですが、学生に対して興味を持って近づいてきてくれる患者様もいれば、数十メートル先で目が合っただけで逃げてしまう患者様もいました。


農耕のプログラムに参加したときのこと。

いつもただ黙々と作業をしているある男性の患者様、無表情で背中を丸めていつも床にしゃがんでいて、話しかけてもうなづくことくらいしかしません。作業中は黙々と作業をしていました。

数回、農耕プログラムに参加しましたが、いつもそんな状態でした。

私もほとんど黙々と作業に徹していました。

ある日、収穫したスイカをたらいで冷やしておいて、作業が終わったあと切って食べました。

患者様たちと並んで、用水路に向かってスイカをかぶりつき、種を「ぺっ」と飛ばしながら黙々と食べました。

食べ終わった後、いつも無表情で反応の乏しかった患者様が、ふるさとのことや夏の思い出などを私に話しかけてきました。

スイカを食べたことで懐かしい思い出がよぎったのでしょうか。

そのときの笑顔が、今も忘れられません。


そのとき、黙々としていても、同じ空間や作業を共有することで心を許せるようになるんだ、と気づきました。


この実習を通して、相手に浸襲的にならず、信頼関係が得られるようなセラピストになりたいと思いました。


初心に帰って、明日からまた頑張って生きたいと思いますきゃー・ピンクマ