こんにちは、ミッシーです。


こないだからリハの専門学校の就職説明会に出向いているんですが、

各ブースに仕切られた中、西淀ブースで説明をしているときのことです。


説明を聞きに来るのは、最終学年の学生だけではないところもありました。

中には、あと1年残っている学生も聞きに来ていました。


リハの学校(専門学校も大学も)では、最終学年で長期の臨床実習があるんですが、まぁこれがなかなか一筋縄では、いかないんです。



余談ですが、私は専門学校在学中、席次はべべ(関西弁で最下位のこと)から2番目の成績で、臨床実習も3つあったうち(いまは2つ)の1つを落として、他のみんなが国家試験対策や卒業旅行企画を立てている中、追加実習に出ていた、いわゆる“できない学生”のトップクラスにいました。



最近の臨床実習では、実習中(中には前から)メンタルにきてしまい、途中で中止になる学生もいるそうです。


なので、臨床実習前の学生は、何となくそわそわ、ピリピリしてしまうんですね。


そのような、次に臨床実習を控えた学生に説明をしていたときのことです。

病院のこと、給与や仕事のことを話していても、何となく興味を示さないので、

私:「えーっと、何年生ですか?」

と聞いたところ、

学生:「3年です(ここは4年制)」

私:「そしたら、次は実習ですね」

と、ありきたりな会話をしていました。話も煮詰まってきたので、質問タイムにしてました。


全く、なさそうな感じでした。


と・・・、

見た目は現役でなく、大卒か社会人を経験したような、年頃の男性から

学生:「実習って、大変ですか?それから、理学療法士はまだ働けますか?」

という質問が出ました。


私:(おっと、今(3年)になって理学療法士になろうかどうか迷っているのか?)


何か自分の中の理学療法士に対する思いが変わってきたのか、尾ひれがついて回る実習話に不安を感じ始めたのか、この場で人生相談か・・・と思いました。


私:「実習は行く先々によっても、取り組む本人の心構えによっても内容は変わるし、すんなり終わる人もいれば、大変になる人もいると思います。それから、理学療法士の職域も広がってきているし、これから医療から介護にウエイトがシフトしていく中で、働く場所はあると思います」

という、ごくごく無難な返答をしました。



再び余談ですが、成績はべべから2番目で、実習も落とした私は、当時、きっと現実がわかってなかったのでしょう。こんな状況でも、理想の理学療法士像を思い描いたり、早く臨床に出たいという希望を持っていました。なので、どんなことをしてでも実習と国家試験は合格しなければならなかったし、留年なんてもってのほかで、今更理学療法士を諦めようという気にはなりませんでした。



就職では、他のクラスメイトは色んな病院などを見学し、そんな中から希望する病院の試験を受けていましたが、私はほんとギリギリで、担任の先生が「今度、西淀病院に見学に行ってきなさい」で、行き先が決まってしまったし、卒業証書もためらわれながら渡されたし(今でも根に持っている・・・)、国家試験の自己採点もギリギリセーフだったし・・・


今、若しくはこれから理学療法士を目指そうと思っている方々に伝えたいことですが、

本当に(理学療法士に)なりたいと思っているのなら、どんなことをしてでも、何が何でも頑張るしかないと思います。特に、私のように落ちこぼれていた学生は、大きな夢を描いてやっていかないと、やってられなくなると思います。


私は学生の頃思い描いていたのは、「小児の理学療法をやりたい」でしたが、小児の臨床実習で何もできずに不合格になって、今では対極の超高齢者の理学療法をやっています。


人生、思い通りには行きません。途中3年間他所にいましたが、出戻って西淀病院で理学療法士やっててよかったと思うし、宝といえる仲間にも恵まれたし、小児でなく年配の方々と関わることでいい人生勉強させてもらっています。


私も今ですら将来への不安は尽きないですが、これから理学療法士を目指す学生は、とりあえず勉強と実習をひたすら頑張るしかないです。人によっては要領よくこなせる人もいますが、大半は不器用な人達だと思います。


さて、明後日も大阪のとある大学での就職説明会に出向きます。どんな質問がでてくることやら・・・