こんばんは、ミッシーです。
リハ中堅職員研修報告その③です。
学習講演② 「民医連のセラピストにもとめるもの」
講師:道南勤労者医療協会理事長/全日本民医連副会長
非常に解りやすい、講演だったのですが、私にそれを上手くまとめることができるかどうか・・・
内容としては、「障害に対する差別と偏見」、「自立」、「完全参加と平等」、「重度障害者へのリハ」、「チーム医療と多職種連携」という、それぞれだけで丸1日かかりそうな壮大な講演内容の最後に、まとめとして「民医連のセラピストに求めるもの」という講演がありました。
求めるものとして、以下の4点が挙げられました。
①障害者差別をみる視点
②安心して住み続けられるまちづくりの視点
③障害者の自立支援の視点
④チーム医療の中心を担う
①について、民医連の「無差別・平等」の医療・福祉の立場から、医療・介護を受ける権利や、環境など社会生活上の不利益を改善する姿勢を持ち続けること。
②については、共同組織とともに、バリアフリーの専門家として、まちづくりに取り組むこと。
③では、障害者のもつ可能性、変化の可能性を信じて、本人の意欲、とりわけ自立への意欲を引き出し、援助すること。
④では、患者に身近な立場から、チーム医療に関わること。とりわけ、急性期・回復期から在宅、施設、終末期に至るまで幅広く展開する職種として、チームをまとめる力をつけること。
これらのことを求められました。
我々セラピストは、技術職である以上、どうしても知識・技術だけに偏ってしまう傾向があります。技術を追い求めること、それによって臨床で結果を出すことが、セラピストの在り方であるとも思います。
しかし、民医連に属している職員である以上、人々のいのちと健康を守り、人権を守ることが基本として求められます。その上で、セラピストには加えて上記の4点が求められているということになります。
リハビリテーションには「人間らしく生きる権利の回復=全人間的復権」という内容・意味がありますが、まさにそれを行うことを求められているのではないでしょうか?
PTになって、15年目になりますが、改めてリハビリテーションって、果てしなく広く、深いものだったのだということを考えさせられた講演でした。
さて、次回は中堅研修報告の最後になります。分科会で話し合ったことを報告します。