エンジェルです。

今年度になり、午後から訪問リハビリの支援に行くようになりました。


つい先日のこと、ある患者さん(以下、A さん)のお宅に訪問したときの話です。
A さんの部屋は綺麗とは言えず乾燥した砂漠地帯のような部屋なので、訪問する時は強い精神力が必要になります。
玄関先で心を落ち着け覚悟を決めたあと、「こんにちわ~」と部屋まで。
部屋に入りいつもの場所に荷物をおいて座ろうとしたとき、なにやら絨毯に黒い物体が転々と付着しているのを発見。
…これは…?!
…う○こ…?!?
A さんは身体の状態が悪く、普通なら在宅では生活出来ないくらいのレベルですが、頑なに入所を拒否しています。排泄は尿器とポータブルで、ポータブルまでは這って行ってる状態です。
ここのところ下痢が続き体調を崩していると聞いていたので、失敗したんでしょうか。
う○こを上手く避けながらもその日はリハビリを終えました。


今まで病院業務だった私は今年度に入り初めて訪問部門と関わりを持つようになりました。
在宅ではその利用者さんの生活が主体であり、私たちは如何にその生活の質を向上させるかということが大切なのだと感じました。
A さんにはA さんの考え方や生きざまがあり、リハビリとしてそれをどうやって支えて行くのかを考えさせられます。
病院には期限もあり、ある程度リハビリを進め、ゴールかどうかを判断し、退院調整を…という流れでした。しかし、在宅では期限はなく、たとえプラトーでもその人らしい生活を送ってもらうためにリハビリを進めています。

リハビリというものの考え方、リハビリ観とでも言うのでしょうか。訪問リハに出るようになって今までよりもさらに多様な見方や考え方を持つようになりました。自分の中でのリハビリ観も急速に広がっているように感じています。
これからも学びや成長を楽しみながら見付けていきたいと思います。




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