こんにちは。ミッシーです。


 昨日5月11日(土)に大阪民医連主催の「第2回 医療と介護の架け橋交流会(天満研修センター)」に(初)参加してきました。


今回のテーマは「うちの法人・事業所でどうやって医療と介護の連携を進めるか」でした。


最初に全体会があり、その後分散会が行われました。




 医療と介護・・・似ているようでそうでもない。やるべきことは、一人の患者もしくは利用者に、各々のサービスを提供することです。病気や怪我、そして生活に対して関わることは同じなんですが・・・。


 医療島(あえて島に例えますが・・・)と介護島は世界が少し(だけ?)異なるようで、その間には意外と流れの強い川が流れているようです。橋は架かっている(?)けど、スムースな気兼ねない行き来がなされていないみたいです。


 私自身、ほんのわずかながら老健の支援や訪問リハを経験して、介護分野を経験したことがありましたが、PT人生のほとんどが病院業務なので、介護分野のヘルパーやケアマネージャーの意見を聞くことは、ひとりのPTとして、また職責としての視野を広げ、考え方の幅を広げるきっかけにもなりました。




 さて、分散会では、在宅で働くヘルパーや看護師、介護士からは、“医療(病院)からの丸投げ”に困っている、“医療(病院)は上から目線で接してくる”という意見が出ました。


 「この方は独居なのに!」

 「介護認定もおりてないのに!」

 「退院前の合同カンファレンスもなし?」


と、介護分野で働く方の不満、不安はこれだけではありませんでした。

医療側にも言い分があると思いますが、今回は介護分野の職員の意見を聞いてみることにしました。

訪問リハやデイなどを経験したことのある方は、このような不満や不安を理解できると思います。



        「退院時サマリーに書いてあったでしょ」

        「ちゃんと歩行訓練してましたよ」



 一言で「連携」と言いますが、“単なる意見交換”や“一方通行の情報のやりとり”では連携には程遠いように感じました。

「連携」のひとつである情報共有に関しては、何をどうするかなどを具体的に伝えることが大切だということです。





こんなやりとり、聞いた事ないですか?


「病院には次々患者が入院してくるのよ!」

「胃ろうしてて在宅酸素で、独居なのに、帰ってきて誰が介護するの?」


お互いの言い分はわかります。


 分散会報告でもあったのですが、もうちょっと医療は介護に、介護は医療に歩み寄る必要があると思います。お互いを知り合うことが必要だと思います。また、他職種(時には家族や送迎の運転手なども交えて)での話し合いは必須で、ここでは専門用語は使わないことが、お互いを知り合うことを容易にするようです。


 しかし、情報過多でスピードを求められる世の中、のんびりコーヒー飲んでお菓子食べながら雑談できる時間も空間もありません。医療にも介護にも、もっとゆとりや余裕があれば良いと思います。


 医療は医療の、介護は介護の各々の専門性は必要です。しかし、各々が単独で個別に働いていては連携はできないと思います。この先、医療から介護へ移行する中、医療に携わる者は常に介護のことも考慮して、サービス提供することが求められると思います。


「できるADL」と「しているADL」(それぞれ病院内でのADL)はよく聞きますが、これからは「ほんとはこんなADL」を知るために、もう少し外に目を向けると、さらにセラピストとしての幅を広げられるような気がしました。



今回のテーマの答えは・・・残念ながら見つけられませんでした。まだまだ課題がありそうです。

次回も参加して色んな話を聞いてみたいと思いました。