私の場合は、いわゆる


「占いが大好きで、大好きで」



というわけではなく、

ただ、

毎朝新聞の後ろに書いてある、「今日のひと言占い」を見て、一喜一憂するような、


至って普通の興味を持つ程度の人でした。



 学生時代はタロット占いが流行っていたので、カードを手に入れてはみたものの、よくわからずそのまま本棚へ。



 どうも、カードの意味を想像してインスピレーションを受ける、というような感覚的な要素が自分には合っていなかったようです。


 

 流行りものに乗ってはみたけど、自分ではよく分からない。



それなら人に見てもらおう!と、

ある時はクラスの占い好きな子に見てもらって、将来どうなるのかな?と思いを馳せたり。



 ごくごく普通の、女子学生が気になる事といえば

好きな人の事とか、将来の仕事とか、友達関係とか。



当時の私には大問題で、真剣に考えていて、今振り返ると真面目で可愛かったな~と懐かしく思います。



 それと、そういう事を悩んでいられるほど、

平和で安定した家庭環境を与えてくれた家族には、今も心から感謝しています。


 

 時は流れて結婚し、仕事に家事に忙しくする毎日……。



休日に本屋さんで興味の湧いた本を気ままに手に取るひとときが、息抜きの時間。




 ある日のこと。

いつものように本屋さんで。



 普段は行かない占いのコーナーに足が向いて、つらつらと本を眺めていると、

本棚の一番下に他の本とは厚みが違う一冊の本がありました。



 そこに、算命学の文字が。



 本が厚いんだから、内容も濃いんだろう。そして、自分だけじゃなくて家族のことも知りたいな。



 何気なく手に取った本が、今から思えば未来の扉を開く鍵になっていたのかも知れません。



つづく。