ドミニオン日本選手権2017参加:本戦編 | にしたけのブログ

ドミニオン日本選手権2017参加:本戦編

前回の更新の続き。

 

遅刻があまりにも怖いので近くの知り合いの家に泊めてもらい、

昨日目を覚まさせてくださったフォロワーさんに今日も起こしてもらって

気持ちを高ぶらせて本戦の会場へ向かいました。

 

 

日本選手権の本戦は、概ね予選と同じシステムで5戦行います。

VPの上位8名という非常に狭き門をくぐり抜ければ決勝進出です。

 

例年ではVPを19点取れれば決勝進出、18点がボーダーとのこと。

1位を3回で4位を1回未満、あるいは1位2回2位2回以上で4位をとらない、を目標。

 

また、予選のときに書き忘れてましたが、制限時間が40分でに定められており、

これを超えると4番手までプレイしてゲーム終了というルールもあります。

 

 

本戦は指定された拡張から完全ランダムなサプライで行われます。

予選と違って制作者の意図がないので、クソカードが出てきたり単調な場も…

 

 

 

本戦1回戦サプライ:基本・陰謀・海辺

コスト3:工房・詐欺師・大広間

コスト4:共謀者・密輸人・役人・引揚水夫

コスト5:宝物庫・祝祭

 

 

事実上予選5戦目?みたいな拡張。開幕4番手が確定してつらい。

そして詐欺師がランダムで決定されて阿鼻叫喚の会場…!

(サプライはその場で1枚ずつランダムで公開されて決定していきます)

 

もはやテンションでやり切るしかないという卓の雰囲気。

自分も半分はそう思いつつ、詐欺師という運ゲー化で手番差を誤差にできるのなら

ある意味では追い風かもって内心思ってたり。

 

当初のプランでは、とにかく詐欺師を打ちまくって3山枯れを狙い、

大広間の数点差で勝つという寝技を考えてました。

詐欺師-呪い-大広間の三山枯れみたいな。

1番手-3番手が全員詐欺師スタート。自分も詐欺師を購入。

詐欺師-詐欺師スタートをしようとばかり考えてました。

 

1番手が引揚水夫、2番手が銀貨、3番手が役人を購入して4金の自分。

直前で役人を購入されたのはかなり予想外でした。

上手の役人で屋敷を戻されることで詐欺師アタックが屋敷を対象にとってしまい、

アタックの効果がなくなってしまうという…。

ということで詐欺師購入プランを考え直します。

・4金は共謀者や役人という外れがあるので極力買いたくない。

・早く6金という金貨にしかならない安全圏に届かせたい…!

・5金でも船着場はステロ場で強力だし、リシャッフルまたぐ→詐欺師のアタックで

変わりにくいから5金でアクション買う枠も欲しい

ということで銀貨購入を選択。

その後は6金-3金と引けたので金貨-詐欺師と購入。

デッキ3周目で金貨2枚、4周目で船着場を1枚だけ買って属州買い集めます。

相手の詐欺師は自分と1番手だけ屋敷に当たるということが続くという幸運も。

 

唯一ミスったのが1番手の引揚水夫を詐欺師で変えたときに、共謀者にしたこと。

この場では2金出るというだけで十分価値があるので役人にすべきでした。

自分にとって屋敷をデッキトップに戻しやすいという利点も含め。

 

結局、自分以上にぶん回った1番手が自ターンで4枚目の属州買って終了。

自分は属州3大広間2屋敷3の23点2着。ただ4番手では善戦したと思います。

 

 

 

本戦2回戦サプライ:錬金術師・繁栄(白金貨・植民地あり)

コスト2+ポーション:薬師・大学

コスト3+ポーション:賢者の石

コスト4+ポーション:ゴーレム

コスト3:望楼

コスト4:司教・石切場・護符

コスト5:禁制品

コスト7:拡張

 

 

2日間通して一番デッキ構築プランがむずかしい場。2番手

手札を増やすのが難しく、購入は禁制品でしか増えない。

圧縮は司教しかなく、序盤はむしろ相手に与えるアドバンテージが大きい。

薬師は早い段階で白金貨に届きやすくなるが、圧縮なくて勝利点が邪魔+

購入出づらくて金量無駄になりやすい+植民地場での銅貨の価値…

 

どのプランでも課題点が多すぎて悩む場でした。

薬師ガメられるのはさすがにヤバいし銀貨-ポーションスタートして、

途中からゴーレムや司教入れてゴールデンデック作れたらなと考えていたところ、

まさかの初手5金。

 

苦渋の決断で禁制品を購入。

デッキ2周目にポーション買って薬師を追いかけ、途中4金2P(ポーション)で

薬師2枚購入。

他の人は白金貨に早期に届いたり、司教で大量得点稼いでたり。

 

途中ルーリングがわからなくてジャッジに聞くというトラブルもあって、

(薬師で公開したカードを戻した順番は他プレイヤーに公開情報なのか、

禁制品を使うときに重要)40分の時間オーバー。

なんとか司教とか点数稼ぎつつも、33点で3着。

1位36点2位34点だったので非常に惜しかったです…。

 

植民地場の薬師の価値は未だにわかりません。

 

 

 

本戦3回戦サプライ:収穫祭・異郷

コスト2:公爵夫人

コスト3:坑道・移動動物園・神託

コスト4:香辛料商人・馬商人・義賊

コスト5:道化師・宿屋

コスト6:品評会

 

 

典型的なコンボ場。

現在2位→3位なので、決勝進出の残り条件は1位2回+2位1回が最低条件。

なのに再び4番手という。

 

・義賊があるせいでステロは厳しそう

・品評会あるのでコンボ有利そう

・移動動物園でドロー・香辛料商人で圧縮がある

・道化師や神託+坑道で獲得もあり手数削減もできる

 

という理由で品評会を意識したコンボデッキ構築を目指し香辛料-銀スタート。

1番手とが香辛料-銀、2番手が道化師-パス、3番手が神託-銀。

 

3T目の手札がまさかの2金。アクション少ない場で公爵夫人買うべきか…?

などと考えていたところ、3番手の神託が香辛料商人と銀貨を落とすという。

 

この時点でもはや投了ものだが、なんとかデッキ作ろうと2金はパスを選択。

ところが、4T目にまた3番手の神託がプレイされる。

5金がリシャッフル入らない上にまたも香辛料商人と銀貨が落とされるという。

山札の残りはまた2金。

 

血涙を流しながら道化師早く取りたい気持ちを押さえて、宿屋を購入して

香辛料商人と宿屋を山札に戻して、圧縮はしたものの…正直無理。

 

その後道化師と馬商人、適度に移動動物園を買い足していったものの

移動動物園・道化師・坑道あたりが枯れて4点4着。

さすがにこれは運のせいにしたいけど、4番手で2着以上を目指すというのであれば

最初から神託+坑道のステロが並み以上に回ることを期待すべきだったのかも。

 

 

 

本戦4回戦サプライ:暗黒時代・ギルド(避難所あり)

コスト2:蝋燭職人

コスト3:医者・採集者

コスト4:金物商・伝令官・死の荷車・行進

コスト5:熟練工・騎士(トップは+2ドローのサー・デストリー)

コスト6:狩場

 

 

いわゆる決勝進出の目無し卓。

もう緊張しなくていいから気楽にやろうとか、騎士クソだよねみたいな会話を

お互いしてて、わりと和んだ気持ちでゲームを始めてました。

 

なおまたも4番手。3金スタートで採集者-金物商を選択。

ここからは他家の手を憶えてなかったのですが、確か採集者-銀がほとんど。

 

ステロだと引き切り騎士に轢き殺されるので、狩場を意識したコンボデッキを構想。

採集者で軽圧縮をしつつ、金物商と伝令官をいかに集めるかが勝負。

 

そして、6金はすべて狩場を購入し金貨は買いませんでした。理由としては、

・金貨は騎士で落ちて終わりだが、狩場は公領になる

・金量は採集者(どうせ誰か銀貨や金貨は破棄したり騎士落ちするだろう)や

死の荷車でなんとかなる。引き切りで16金は無理に狙わなくてもいい。

 

特にこの場は行進が使えるとずっとにらんでいました。

金物商廃棄で騎士を集めたり熟練工を狩場にできるだけではなく、

どうせ廃棄する死の荷車を使いつぶして騎士にしたり、

相打上等で騎士を打って狩場にしたりと面白い動きができるかなと。

 

騎士に関してはしっぺ返し戦略をするつもり。

1番手が金貨から順調に属州取り、2番手が採集者で銀貨セルフ破棄しつつ、

属州追い上げてる。

自分は金物商1~2枚、残りの4金は伝令官、5金は熟練工、6金は狩場で

銀貨1枚銅貨破棄で引き切ってコンボパーツ集め。

追加購入なし8金で一応1回属州取ったくらい。

 

引きがよくない3番手が逆転のためと言いつつ騎士を購入。

ならばとこちらも騎士を買い、死の荷車と行進を買って対抗。

他も騎士を買い始めて全員が騎士を打ちあう場となり、

デッキ回転力のおかげでこちらの騎士がよく回って相手のデッキを破壊していく。

相手の騎士は多めに入れた+行進で進化した狩場に当たりどんどん公領に。

死の荷車や行進を入れるタイミングを若干見誤ったところもあるが、

最終的には狩場・公領・伝令官枯れで属州3公領3の27点1位!

 

行進と狩場のポテンシャルをよく把握できたのはちょっと自画自賛したい回でした。

 

 

本戦5回戦サプライ:冒険・帝国

イベント:偵察隊(2金でトップ5枚見て3枚捨てるやつ)

ランドマーク:狼の巣(1枚しかないカード1種-3点)

コスト2:ネズミ捕り・農民・陣地・パトリキ

コスト3:城

コスト4:港町・ヴィラ

コスト5:ワイルドハント・遠隔地

コスト6:雇人

 

 

農民や城が見えてお、これはガチコンボデッキ構築か?と思ったら

最後にランドマークの狼の巣がめくられて会場があーあってなってました。

 

確か2番手で初手4金。

盤面で1番手が農民を購入しガチコンボデッキ構築の構え。

自分が真っ先に考えたのは、

・ワイルドハントがある場はとにかくワイルドハント集めが最優先

・ワイルドハント枯れはもちろんのこと、コンボなら港町やヴィラも早急に枯れそう

→だとしたら3山枯れ低得点ゲーが容易に想像がつき、農民アップグレードは

狼の巣によるマイナス点が相当痛いのでは?

 

と低得点デフレゲーを想定し、早急にワイルドハントを集めるために銀-銀を選択。

他プレイヤーは農民×2や農民+ネズミ捕りなどガチコンボする気満々。

まあ会話からもデッキ回るの楽しんで最終戦しようとしてたのは想像ついてました。

 

なおデッキ2週目に5金が出ずネズミ捕りと銀貨を買い足す。

以降は5金が3回出てワイルドハント、その後4金で港町1回、

そして3金以下は他が複数枚買ってて3山枯れ促進のためにネズミ捕りを購入。

 

途中でワイルドハントのVPが5枚溜まった時点でトークンを回収。

あくまでも先行逃げ切りを狙う(口には出さずに)

もくろみ通り、ワイルドハントは門下生でかき集められる前に山枯れしました。

 

ひとつ誤算だったのは、兵士のアタックが地味に痛かったこと。

おかげでワイルドハントで+3ドロー下にもかかわらずアクション被り+4金が出ず、

ヴィラを1枚しか購入できずゲーム終了権があるか不安でいました。

 

他も属州を買い始め、狼の巣含めれば点数的にはややリードしつつある状況。

そこで、3金で粗末な城を購入。

もう1枚の粗末な城は誰も買わないだろうと踏んで押し切りました。

 

最後は唯一ヴィラを無事引くことができて

粗末な城とネズミ捕りを購入し、ワイルドハント・港町・ネズミ捕りの3山枯れ終了。

VP5点+屋敷2枚2点+粗末な城×2で4点-ヴィラ1枚で-3点の計8点で1位でした!

他プレイヤーは全員0点以下だったというのはさすがに驚きでした…。

やはりコンボ途中でゲーム終了に動かれると狼の巣が相当刺さってたようで。

 

 

というわけでベスト12で本戦終了となりました。

 

 

 

 

改めて見ても自分の総得点の低さが目立ちますね…

コンボ場で時間切れ・ボロボロ・3山枯れの寝技でしたからね。

 

なんにしても初出場でこれはかなりの成績じゃないかなとは思います!

ほんと、2日とも朝起こしてくれて目を覚まさせてくれたフォロワーさんには感謝。

 

一方で、第2戦で2位獲れてたら決勝進出ワンチャンあったかも…ってつい

思ってしまったり。

なんにしてもほんといい経験ができてよかったです!

 

また、直前で木ドミでいろいろ教えてくださった方々、当日大会初めての自分に

大会のボーダーや戦法のことをいろいろ教えてくださった方、

最後の感想戦をいろいろ話せた方、改めてありがとうございました。

 

8年前発売のカードについていまだに1時間以上話せるというの、

やっぱりドミニオンは奥が深いゲームだと改めて思えましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に暗い話をひとつだけ。

ドミニオンマニアックス読んですげえと思い、あずにゃん宣言のエピソードに笑い、

最初に木ドミやナスカへ行ったときに、若干キツくも丁寧に戦略を教えてもらい、

大会2日前での木ドミでも妖婆の人数戦略とかほめてもらったり

午前の部・午後の部の違いを教えてもらったりしていて、

 

夏コミでも足を運んで鈴熊サークルに挨拶をしに行くくらいには憧れと尊敬をしてた

某ドミニオンプレーヤーの方が大会中に不正行為の疑いがあって退場になった

という話を後日聞いたときは本当にショックでした…。

都内でドミニオンをたまにやってた自分でも相当ショックが大きかったですし、

いままで長年ずっと一緒に対戦していた方からしたらもっとつらい思いしてそうで…

わりと心に影を落としています。