おはようございます。

予備校「英語」講師の西です。

 

皆さんは、80:20の法則(パレートの法則)をご存じでしょうか?

 

 

"The Pareto Principle, also known as the 80-20 rule, is a concept that many have adopted for their life and time management. It is the idea that 20% of the effort, or input, leads to 80% of the results or output. The point of this principle is to recognize that most things in life are not distributed evenly."

(Pareto Principle (The 80-20 Rule): Examples & More,"https://www.simplypsychology.org/pareto-principle.html," 20240125)

 

「パレートの法則、またの名を80-20ルールとして知られているものは、多くの人が自分の生活や時間の管理に採用している概念です。これは、努力や投入の20%が結果やアウトプットの80%につながるというアイデアです。この法則のポイントは、生活の多くのことは均等に分布していないことを認識することです。」

 

「全体の80%の結果が全体の20%の要因によって生じる」とよく言われます。

 

久々にある英語の雑誌を読んでいると、「パレートの法則」について書かれており、そこからいろいろと思い当たることがあったので、ブログにしています。

 

 

 なぜ、こんなにも間違いが多いのか

 

私はときどき、なぜか「ものすごく間違いが多い」生徒に出会うことがあります。

そのたびに、かつては、「問1はこう考えて、そして、問2はこう考えて、ほんで、問3は・・・」と、ついダラダラと解説していました。当時は「解説すれば理解してくれる」「解説するのが先生の仕事や」と思い込んでいました。

 

 

 ダラダラ解説しても意味がない

 

しかし、ダラダラ解説しても、1週間後に確認テストをした場合、同じ間違いを再びしていることになり、「この前、教えたやん!」と感情的になっていました。「あんなけ時間を割いて解説したのに、なんでやねん」という怒りと同時にむなしさがこみあげてきました。

 

 真因は何か?

 

どうしてよいか分からず、手あたり次第、調べていると「80:20の法則」があることに気づきました。「ほんまの原因(真因)は何や?」と考え、その子と授業前にいろいろと話をすることにしました。「この子は何に困ってるんや。いったいどこで英語につまづいたんや。この子の苦しみを取るのが俺の仕事や」と決意し、真因を探りました。

 

 

 ようやくたどり着いた20%

 

ようやくたどりついた真因(20%)は、「小さいころに習っていた楽しい英会話と、受験英語という理論中心の楽しくない英語とのギャップ」でした。ネイティブとざっくばらんに話せる小さいときのあの楽しかった英語はどこにいったのか・・・。つまり、この子は「英語に楽しさを求めている」ということに気づいたのです。ならば、「受験英語を楽しい英語に変えればいい」という発想の転換を私自身が行い、その結果、その子は少しずつ英語を学んでいくことができるようになりました。きっかけがあれば、あとはどんどん自分で伸びていくものです