おはようございます。

予備校「英語」講師の西です。

 

いつもありがとうございます。

 

今日は、私が今まで教えさせていただいたなかでも、最も間違いが多い英文法を11個選びました。

 

授業のときに、この11個ができている生徒がいると、「この子はよく頑張って勉強しているな」と感心します

 

受験生が間違いやすい英文法11選

(1) She is the(tall, taller, tallest)of the two girls. 

(2) I(watched, have watched, had watched)three times when I lived in Osaka. 

(3) He(lies, lay, laid, lain)his bag on the sofa. 

(4) I’m sorry to have kept you(to wait, waited, waiting, wait)so long. 

(5) She left the door(open, opens, opened, opening, to open).

(6)(Almost of girls, All of girls, Most of the girls, The most girls)were studying. 

(7) I was made(clean, cleaning, to clean, cleaned)my room. 

(8) I had my brother(carry, to carry, carried)my bag. 

(9) I had my bag(steal, stole, to steal, stolen).

(10) I got my brothers (help, to help, helped)me with my homework. 

(11) go(to, in, for, at)the direction

 

 

解答・解説

(1) taller

【解説】「theがあれば最上級」と思い込んでいませんか。最上級は3人(3個)以上で成立します。2人の場合は「比較級」です。theは「(あれではなく)これ!」と限定する役割です。2人のうち「背の高いほう」と限定するのがtheです。

【公式】the 比較級 of the two

 

(2) watched

【解説】three times「3回」があると、無意識に「現在完了」と考える生徒が多いです。「大阪に住んでいたとき」というのは「過去の話」です。現在とつながりが全くないため、watchedにします。現在完了は「過去から現在の状態・動作が続いている状態」です。

 

(3) laid

【解説】自動詞と他動詞の問題です。自動詞は「目的語(名詞)を後ろに置かない動詞=ピリオドやコンマや前置詞や副詞や形容詞が来る」のに対して、他動詞は「目的語(名詞)を後ろに置く動詞」です。空欄の後にはhis bag(名詞)がありますので、他動詞を選ぶ必要があります。

 

(自動詞)lie-lay-lain-lying

(他動詞)lay-laid-laid-laying

 

 

 

(4) waiting

【解説】keepは、keep+O+~ing[p.p.]で狙われます。~ingにするかp.p.にするかはOとの関係で見抜きます。「Oが~する→ing」「Oが~される/Oを~する→p.p.」です。ただし、keepは出題パターンが決まっています。いちいち「Oが~」と考えていては時間がかかります。

 

・keep 人 waiting「人を待たせる」

・keep 人 informed「人に伝える」

・keep ドア[窓] open[closed/locked/unlocked] 

 「ドア[窓]を開けたまま[閉めたまま/鍵をかけてまま/鍵をかけないままにしておく」

・keep エンジン[水]running「エンジンをかけたまま/水を出したままにしておく」

 

(5) open

【解説】(4)を参考にしてください。openは「動詞としてのopen(open-opens-opened-opening)」と「形容詞としてのopen(変化なし)」があります。「ドアを開けたままにしておく=ドアが開いている」なので、形容詞のopenを選びます。また、leaveは「出発する・去る」ではなく、leave OCで「OをCのままにしておく」です。keepと異なり、leaveは「ほったらかし、無意識」です。

 

(6) Most of the girls

【解説1】almostは副詞のため、以下の用法は使えません。

×almost of

×almost 名詞

 

逆に使えるのは以下のパターンです。

〇almost all(of)the 名詞

〇almost everything→everything自体は名詞ですが、almostはいったんevery(形)を修飾し、every(形)がthing(名詞)を修飾します。

 

【解説2】allはall of the+名詞で使います。

 

【解説3】most of the+名詞は正しいですが、mos of 名詞は不可です。

 

【解説4】the most girlsは「一番多い女の子」という意味です。ここでは文意に合いません。

 

(7) to clean

【解説】使役動詞makeは能動態ではmake+O+原形「Oに~させる」となります。これが受動態になると、be動詞+made to ~となります。

 

(8)(9)(10)

それぞれ、carry, stolen, to help

【解説】使役動詞have, get(文法書によってはgetを使役動詞としていないものもあります)は原則として以下の使い方をします。

 

・have+人+原形~「人に~してもらう/させる」

・have+物+p.p. ~「物を~してもらう/される」

・get+人+to ~「人に~してもらう/させる」

・get+物+p.p. ~「物を~してもらう/される」

 

(11) in

【解説】「goと来ればto」という固定観念を打破する問題ですね。go in the direction of A「Aのほうへ行く」です。inは「範囲の広さ」を表します。