おはようございます。

予備校「英語」講師の西です。

 

いつもありがとうございます。

 

今朝はオンラインの授業を90分しました。

コロナをきっかけに、対面授業だけでなくオンライン授業の需要もますます増え、全国の高校生に授業をさせていただいております。今日はこれからオフなので、子どもたちとたくさん遊ぶ予定です!

 

さてさて、今日のテーマは「選択させる」です。

 

 

 選択させる

 

この1月になると、生徒から「D大学も受けることにしたので、先生、対策をしてほしい」とよく言われます。もともとD大学はその子の志望校に入っていなかったのですが、不安になって急遽選択したのだと推測しました。

 

私はA大学、B大学、C大学を受けると聞いていたので、D大学については全く視野に入っていませんでした。さて、ここで質問です!

 

あなたが先生ならば「D大学の対策授業を行いますか?」

 

 

 私の選択手順

 

授業時間は限られています。そのため指導内容も限られています。

「A大学~C大学に加えて、D大学も」、となれば、こちらの準備も大変です。

 

そこで、私は次のことを確認します。

 

 

選択1: D大学の優先度は何番目か?

 

D大学が第4志望以下ならば、あえて対策は行いません。

しかし、第1・第2志望に食い込むならば、D大学の重要度は増します。

そこで、聞きます。「D大学は第何志望?」

 

今回は、D大学は第2志望だと判明しましたので、次の選択に移りました。


​選択2 : 入試日程の確認


 次は、入試日程の確認をしました。そして、入試まであと何回授業ができるのかをカウントします。


そうすると3回あることが判明しました。

次に、選択するべきことは何でしょうか?


選択3 : D大学の過去問は解いたのか?

D大学と決めてから、それほど日数は経っていないのですが、D大学の過去問を解いたのかどうかの確認が次の選択です。


確認したところ、「解いてはいないが、見た」とのことでした。


「ということは、D大学の対策を授業でしたほうが良さそうだね」となりました。


​選択4 : D大学の過去問は何年分持っているのか?

さて、次は所有している過去問があるのかどうか、あるならば何年の分を持っているのか、の確認です。


私のなかでは、「本人が持っている問題→宿題とする」という決まりを設けています。授業で扱ったときに、「過去問で解きました」と言われる、生徒にとっても時間の無駄になる可能性があります。


「本人が持っていない年度を参考にできるな」と考えました。


選択5 : 過去問を一緒に分析する

次にしたのが、一緒にネット上にある過去問の分析です。どのような問題なのかを確認しながら、「これは標準レベルやな」とアドバイスします。


選択6 : どの問題を重点的にに扱うのか?

最後は、どの問題(長文なのか、文法なのか)を確認します。本人の普段の実力を考えながら、残りの回数も考慮して、扱う問題の優先順位をつけます。


    

まとめ

私たちプロの仕事は生徒を合格させることです。限られた時間でいかに効率よく勉強に取り組ませるのかを考えて実行させなければなりません。


そのためには、私からの指示を待つのではなく、「自分で選択させる」ことで、やるべきことに生徒は責任を持てるようになります。


私が育てたい生徒は「自分の人生に責任を持って生きる生徒」です。そのため、「何をしたい?」「どうしたい?」「どっちを優先する?」という問いかけをします。


講師の仕事はお医者さんみたいなものです。生徒が何に困っているのか、原因を突き止め、最適な方法を伝え、生徒に「するのか、しないのか」を選択させ、その結果を確認することが重要です。