#神戸新聞
#コラム連載
#たわごと時々ざれごと
(9月から始まりました😊
中年のぼやきを書いております。
月2回の4ヶ月、12月までの予定です)
その😳
バックナンバーをアメブロにて公開します。
今回は第3回《髪について》です。
(こちらは週1回、毎週金曜公開予定)
あ💦もう土曜になってしまった🙇♀️💦
もしよろしければ、短いのでサクッとどうぞ✨✨😊🙇♀️
髪。30代前半、一発屋の女王様キャラでテレビに出ていた頃は黒髪のストレートロングだった。プライベートではその長い髪を後ろでひとつに束ね、オシャレで片方だけ耳前から一筋の後れ毛を出したりしていた。元気なのに生活に疲れている人に見えた。たまにふとインカムをつけている人みたいだなとも思った。
40代に入った頃、美容師さんに「大人のゆとりある女性ふうになりたいです」と言ってみた。そうしてくださった(自己評価)。上品な茶髪、毛先に柔らかいパーマ。大満足で1~2か月過ごすうちに、毎日のケアが雑なのもあり、全体に乾燥し色も抜ける。そもそも年齢的にハリやコシも心許なく白髪も伸びる。ふとコンビニの自動ドアに透けて映る自分が干からびたクソババアに見えた。
美容師さんに「小奇麗で若見えで、生き生きと等身大を楽しんでいますみたいなナチュラルビューティーをきどりたいです」と欲まみれのオーダーをしてみた。そのとおりにしてくださった(あくまで自己評価)。プロってすごい。私は私が大好きになれた。
45歳。コロナ禍に入り、実家に戻り母、姉、父を見守りながら、仕事も貯金もゼロで先行きの不安に疲れていた。まいったなと何気なく頭に手をやると、つむじ辺りにかかっていたパーマは潰れ、小さな鳥の巣を貼り付けたみたいだった。その中で見えない閑古鳥が鳴いていた。
髪ぐらいペチャンコでも生き生きと楽しく過ごせているなら良い。外見など二の次だ。それより心のペチャンコが悲しかった。腐った私を好きになれなかった。
気持ちを切り替えた。自分を第一優先で、できる範囲で好きなことをし、息抜きをメインにした。
3年が過ぎ現在、相変わらず日常に余裕はないが、私は元気だ。
先日、サロンに行ってきた。「アジアンビューティーになりたいです」と。性懲りもない。
いいのだ。私は私を大好きでいたい。