#神戸新聞 

#コラム連載

#たわごと時々ざれごと


(9月から始まりました😊

中年のぼやきを書いております。

月2回の4ヶ月、12月までの予定です)



その😳

バックナンバーをアメブロにて公開します。

今回は第2回《パッとでない》です。

(こちらは週1回、毎週金曜公開予定)

もしよろしければ、短いのでサラッとどうぞ✨✨😊🙇‍♀️





the中年。ものの名前がパッと出なくなりだしている。

数少ない若い友人と音楽の話をしていた。「僕、ラッドが好きです」

「え、私も!ウインプスだよ。RADWINPS」

「そうですね。普通略します」…おぅ。忘れたんじゃないのか。つい同じだと。老いの物差しで喋ってしまった。

 

 

言葉がパッと出ない+引きづられるときがある。

温泉ロケで新人の若い男性スタッフさんに「浸かる用のタオル持ってきてくれる?」とお願いすると「はい!」と元気良くフェイスタオルを持ってきてくれた…なるほど。そうだよね。

 

「ごめん。体に巻くやつ」

《バス》タオル。たった2文字が出ない。

 

「ああ!すみません!」とフェイスタオル2枚持ってくる…ほほう。

胸に1枚、腰に1枚巻き付けるのが精一杯だ。生地の面積と私の説明が足りない。

ここでやっと、バスタオルという単語が脳に降りてくる。ダメだな私という思いと、若者よ、だいたいわかるだろう?バカだなあが混ざってしまい、

「バカタオル持ってきて」と発した。私がどう思っているかが駄々洩れだ。社会人になりたてだろう子に大変申し訳ない。

 

 

こんな調子だから緊張するともっと言葉が出ない。

たまにリポーターとして生放送のスタジオのお仕事がある。若いスタッフさんが進行用のカンペを出してくれる。有難い。でも老眼でピントが合わず、ほぼ見えない。

最近、遠近両用のコンタクトにした。つけた瞬間、全てがクリアで世界が違って見えた。なんでもできる気がした。

よし、と意気込んで生放送に臨み、はっきりしっかり読み間違えながら噛んだ。老い?能力の問題だ。

 


冒頭の若い友人に「私、大丈夫かな。なんか病気かな」と小一時間、不安と愚痴をを吐露した。

「そんだけ喋って、まだ言葉要ります?老いとか関係ないです。ずっと、いろいろ足りてないのがにしおかさんの通常です」と。

あ。そう。…楽になった。ありがとう。