ロケ休憩中。


若い女性ADさんが「最近あれ流行ってるじゃないですか、あの、あれ、スイーツでこんな感じの」と
野球ボールサイズ程の丸を手のひらで作ってみせる。



範囲が広い。。
なんだろう。
「。。生クリームいっぱい?シュークリームみたいの?でもパンぽいやつ?なんだっけ、それ、イタリアのだよね、、マ、、マ、マリトッツォ、、だっけ?」



「そう!そうでしたっけ?!多分それです!その凄いの見つけたんですよ!普通は中身、生クリームじゃないですか!でもそこの店は色んな味があるんですよ。どのマリ、マトリ、マッ、、ツォみたいの?迷っちゃって!」



名前を。。覚えないんだな。。
あれとか、それとか、カタカナに弱い感じ。
ババアみたい会話だな。親近感。
「20代だよね」と確認し、「マリトッツォ」
ともう一度言ってみる。


「アハハハ!、、はい!で、そのマト何とか、ピスタチオクリームかアズキクリームで私、散々迷ったあげくアズキにしたんですよー!」


数ある中で、どっちも豆。
豆好きなんだな。


私、46歳。だいぶ歳上なんだけど。
なんならその子と親子ぐらい離れてそうだけど。
基本、私の言葉をどうでもいいと言わんばかりに笑って流す。。一緒に笑ってしまった。



「で、どう?美味しかった?」と聞いてみる。


「いやいや、ちょっと待ってください!まだこの話続きがありましてー」と。



マイペース。。


20分くらいだろうか。話を聞く。
マスクをしながら喋るのと、距離と、途中で笑うのとで、だいぶ何を喋っているのかわからなかったが、聞き耳をたてる。


マリトッツォのアズキ味を買って、途中、フルーツサンドも美味しそうだという脱線もあり、最終的に帰り道、手に下げていた荷物が他にもあり、どうやらどこかに置き忘れて「食べれなかったんですよー!」と。



「食べてないのー??!こんだけ話して?えええ?!味わかんなかったってこと?」
びびる。
よくこの話しようと思ったな。


「でも、私もアズキ食べてみたい。場所どのへん?」


「ですよね!」と、場所をこっちら辺にとか、
この道をと曖昧な言葉と手ぶり身ぶりで教えてくれた。


店と最寄り駅はわかったから、後は検索してみるかな。。


「私も、まだ食べてないんでリベンジします!」と言うので、


「何ていう名前のスイーツだっけ?」


「アズキです」


和菓子の勢い。
イタリア感ゼロ。マリトッツォ。。
どうでもいいか。


可愛い子だな✨✨😚✨