エレベーターに乗った。
先には男性3人。



後ろから、
車椅子に座ったおばあちゃんと、
それを押す若い女性が乗って来た。



エレベータが閉まった。



女性が「おばあちゃん、通りすがりの方がね、暑いでしょって、お水くれたの。どうぞって。まだ休憩できないから、これ飲んどきましょ」と。



おばあちゃんが「。。え?」と。




女性が「おばあちゃんにね、通りすがりの方が、お水どうぞって。よかったね」と言ってペットボトルのフタを開けて渡した。




おばあちゃんが「うん。よかった」と。
ペットボトルに口をつけ、
ゴクゴクっと勢いよく飲んで、
ウエエエー!と出した。



。。詰まったらしい。




エレベータに乗っていた全員で、
「大丈夫ですか?!」「大丈夫ですか?!」となりながら、




絶対にいけないと思いつつ、
あまりのおばあちゃんの、
タイミングと出しっぷりに、
ちょっと笑いそうになってしまっていたら、




おばあちゃんが、
コホッコホッとむせながら、
笑っていた。。



みんなで笑ってしまった。




車イスを押していた女性が、
「ごめんなさいね、ご迷惑おかけしました」と、これまた笑いながら、
おばあちゃんと去っていった。




。。うーん。。よかったのだろうか。。




おばあちゃんも女性も、
どっかで休憩できているといいなあ。




でも、おばあちゃん。
お水のいっき飲みはダメだよ。。