マッサージ。
とても痛いのだがとても楽になる。



施術師さんが、
足の指を1本ずつほぐしてくれる。
ダァァァァ。
ドォォォォ。。。5本指が各々で悲鳴をあげる。




柔道の5人勝ち抜きで、たった1人に次々倒され完敗したような気になる。


指が助けてと言っている。




施術師さんが
足の指と指の間に手を絡ませる。
ぐわしゃわしゃ、、といっきに掻き回す。。。



実際は足首をまわしているのだと思うが、
5人まとめてジャイアントスイングされたような気になる。


指が目をまわしている。


親指の大将が「もう無理っす、反則っす、参ったと言って下さい」と息も絶え絶えに私に訴えてくる。



まだだ。まだ耐えられる。



施術師さんが仕上げに、小指から順に引っ張り、関節を鳴らす。



ボキ、ボキボキッ、、っと。


指が気絶した。。
5本指との交信が途絶える。



その、
左足の様子をうかがっていた右足がびびっている。




踵と協力しながら右5本指が、
数ミリ単位でベッドの場外へ移動する。



ガシッ、、と、右足首をつかまれたぁぁ。。そしてもとの位置にもどされたぁぁ。。



指がわあわあとわめく。



よし、任せておけ、私が施術師さんに、びしっと言ってやる。



ふいに、
施術師さんに「大丈夫ですか?」と聞かれる。



「はい!」



右5本指とも交信が途絶えた。。



施術が全て終わり、体がとても軽くなる。
「結果良かったじゃない」と指に声をかけてみる。




血行が良くなったせいか、
指が頬をふくらませ、
すねているように見える。。