はなくそがつまってるな。。。と思いながら寝た。


その晩、夢を見た。

雲ひとつない、青空の下。

私は、


半袖の体操服にブルマ姿、おかっぱ頭で立っていた。


34歳。。。。変態か。。。新キャラか。。。

どちらにしても、こんなすがすがしい空に申し訳ない。


「身勝手で、ごめんなさい。」。。。。。




運動会の真っ最中だった。

胸元は「3年2組 にしおか」というゼッケン。

足元には赤いデザイン文字でPUMAの、Pがない、UMAとかかれたばったもんのスニーカー。。。



あれ?。。。足が小さい。。どう見ても子供の足。。。


足だけじゃない。。。手も。。。体も。。あれ。あれ。。



私は、小学校3年生に戻っていた。



「次は、3年生による大玉ころがしです。」という放送が響いた。

紅組と白組に分かれて。それぞれが列をつくった。玉を一番後ろから前へ送る。

私は一番前。



「ヨーイ!」


みんなの目が光る。

一瞬の静寂。


パン!!!

全員の両手が上にあがった!


始まった!

ちらりと振り返ると、肩ごしに見える遥か後ろの小さな白玉は、

除々に大きくなり、どんどん近付いてくる!


あれ?。。。白のようで。。白でないな。。ちょっと。。黄ばんでるな。。

あれ。。?。。玉のようで。。玉じゃ。。。ない。。



でっかい。。はなくそだ!!!


わああああああああああ!!!


私は「やだあ!!みんな!!これ、玉じゃないよ!はなくそだよ!!」と叫んだ。



誰からも返事がない。


見ると、

はなくそに触った人たちが、後ろから順々に、


はなくそになっていった。


手先から顔へ、そして全身へ。。。あっという間に、はなくそ人間だ。

迫りくる恐怖に、誰も動けない。



誰かが叫んだ。

「はなくそ星人だあ!!逃げろー!!」


「キャー!!!」と言う悲鳴。

血眼になって逃げる生徒、先生、親たち。。。。


運動会が地獄と化した。



私は。

逃げなかった。

みんなと逆の方向を向いた。逃げる人混みにぶつかりながら、

放送席のあるテントを目指した。

そして、机の上でスイッチが入ったまま倒れているマイクをひっつかみ、言った。



「みんな、待って!!はなくそになっちゃった人たちは、どうするの?

逃げたらダメだよ!助けなきゃ!!」



みんなの足が止まった。。。。。



ここで、目が覚めた。

汗で、全身水をかぶったようだった。

夢とはいえ怖かった。全身が固くなっていた。

それにしても、あの状況の中、よく、みんなを助けようとしたな。

私偉いな。私ってやさしいんだな。

夢の自分に満足しながら、力が入りっぱなしの手をほぐそうと手先に目をやると。



両手とも、人差し指と中指からめて、


しっかりと、エンガチョをつくっていた。。。。。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。



私は。

「身勝手でごめんなさい。」と小さくぼやき。。



静かに。

昨夜から気になっていた、はなくそをティッシュで咬んだ。