うちに住みついている、カイハラという後輩芸人がいる。


カイハラは、風呂に入るときに、必ず、部屋の中央で、


パンツとブラジャー一丁に、なってから、風呂に行く。。。。




カイハラ「気にしないでください。」



。。。。気になるよ。。。



私「風呂場で脱いだらいいんじゃないの?」



カイハラ「習性なんで。。。。こればっかりは。。」


。。。。。習性。。。。?



カイハラは、ライブですべるたびに、一回、一回、そのコントの衣装を、


うちの洗濯機で洗う。。。。。。


蛇皮のドレスや、全身タイツ、安物の肉ジュバンまで洗う。


肉ジュバンのおかげで、洗濯機がギュオ~ン、ギュオーンとおかしな音をたてる。




カイハラ「。。気にしないでください。」


。。。。気になるって。。。肉じゅばんがからまった、私のブラジャー。。変形してるもん。。


カイハラ「げんかつぎです。すべったら、そういう負のオーラも洗い流しときたいんです。」



。。。。どんな強力な洗剤でも、洗いおとせないよ。。。。。




そして、

カイハラは、それを外のベランダに干す。



外から見ると、目立つ。





カイハラ「気にしないでください。」


。。。気になるって。。。とり込みわすれた、こいのぼりがあるベランダより目立ってるよ。


蛇皮も、全身タイツも、肉ジュバンも、


すべて、何かが脱皮したみたいだ。




私「ちなみにさ、肉ジュバン着てさ、ライブで何やってんの?」


カイハラ「モンゴル相撲」


私「え?一人で?」


カイハラ「はい。新境地を開拓しようと思いまして。」


私「うけてるの?」



カイハラ「。。。。。まったく。」


私「。。。捨てるよ、これ。」


カイハラ「だめですよ!何てことするんですか!」




私「。。。。気にしないどいて。」