エントロピーと状態変化

気体:
気体状態の分子は激しく飛び回り、分子の内部でも結合の振動、回転が起こっている。
分子間距離は非常に大きくなり、分子が占めることのできる範囲も大きくなる。
このため、三態の中で気体の持つエントロピーは最大となる。

液体:
液体では分子運動は穏やかになり、分子間距離はおよそファンデルワールス半径程度になり、
分子は互いに位置を交換するようにして移動する。
したがって、エントロピーは気体状態に比べて小さくなる。

固体:
固体状態では分子は移動しない。そのため、エントロピーは非常に小さくなる。

エントロピーは気体>液体>固体の順で小さくなる。



  参考にした本はこちら。

絶対わかる化学熱力学 (絶対わかる化学シリーズ)
浜井 三洋 齋藤 勝裕
講談社
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