おはようございます。


西尾で読書会。代表の宮子京(みやこ けい)です。


先週末は、ウクライナのゼレンスキー大統領が空路で広島入りされたりして、国際情勢が気になる週末でした。


さて、本日ご紹介させていただく一冊は、


橋本幸士『物理学者のすごい思考法』集英社インターナショナル、2021年


この本については、理論物理学の大学教員である橋本さんが、書いた科学エッセイ(物理に関する話)をまとめた本であるところが特筆すべき事項です。


京都大学大学院理学研究科博士課程を修了され、現在は阪大の教員として大阪に暮らしておられる方とのことで、


関西弁の発言が一つ一つが面白くて、一度お会いしてみたい面白い著者さんでした。


身近な物事を題材に取りながらも、ご自身の専門分野である理論物理学と絡めた話が楽しく展開される一冊です。


なんとなく過ごしてしまいがちな日常生活の中に潜む物理現象だったり、理系的な思考の面白さを十分に味わえます。


この本の最大の面白さは、本なのに、


「使用上の注意」

「効能」

「用法・用量」

「成分とその働き」

「保管及び取り扱い上の注意」


という内容が載っている構成そのものがユニークでした。


この本は、構成の面白さもあれば、内容のおもしろさもあります。


そして、ちょくちょく話の中に登場する奥様の発言が、どれもツッコミどころをしっかり押さえた発言で面白すぎました。


家族仲が本当に良い感じがひしひし伝わってきて、ほのぼのとした気持ちになる読後感が味わえます。


読み終わって、


「なんか幸せだな。」


「楽しかったな。」


「ほかの著作も面白そうだな。」


という気持ちにさせてくれる素晴らしい一冊です。


なかなか、小説以外で奥様の面白い発言が頻繁に登場する本を見つけてこなかったので、これからも本を読んで面白い話をどんどん取り入れていきたいと思います。


さて、今日は、5月22日ということで、語呂合わせで言うところの、


御(5)夫(2)婦(2)の日ということで、心がほんのり温まるような夫婦愛の一冊を紹介できましたことを、幸せに思います。


この記事が、物理とか化学とか理系の話題を振られた時により反応性を良くしたいと願う方々に届きますように。


それでは、また次回!