読者の皆様、おはようございます。


このところ、お昼間が暖かな陽気に包まれて、過ごしやすくなってきましたね。


さて、今日ご紹介する一冊は、


酒井敏『野蛮な大学論』光文社新書、2021年


です。


この本は、「野蛮」という単語が題名に含まれているけれども、


「大学が、どのように野蛮なのか?」


とか


「むしろ、なぜ野蛮という単語を使ったのか?」


というところで、とても興味を惹かれる一冊でした。


この本の著者である酒井さんは、著者紹介によると京都大学を卒業されて、


“ 現在、京都大学随一の古株として大学の未来に危機感を抱き「京大変人講座」を開講するも、自身は変人でありつつもちゃんとした常識人 “


という方です。


一読しただけで、絶対に忘れようのないインパクトのあるカッコいい著者紹介です。


私もこのような絶対に忘れられないような著者紹介を書ける人になりたいものです。


この本を読んでわかることは、京都大学の内側に広がる知的世界の文化についてだったり、現在の国が進めている教育政策への提言だったりします。


読むことで、「野蛮」という単語をなぜ著者の酒井さんが使ったのかが、理由が見えてくるところに面白さがある一冊でした。


大学に通う意味だったり、大学が社会に期待されていることだったり、大学に通った人間に対して社会が求めていることなどなど。


新書で、読みやすい分量でありながら、非常に濃い内容が書かれており、


京都大学志望の高校生が読むと京都大学の内側の知的世界を知ることができて、ためになりますし、


社会人の方々が読んでも面白く読める一冊だと思います。


私は、この本を読んで、著者の酒井さんの意見には「なるほど!」と思う箇所がたくさんあり、本当に読んでよかった一冊でした。


京都大学の教員の方々が著した本を読むのが私の趣味の一つです。


京都大学には、知的好奇心をそそる大いなる魅力があります。


京都大学の教員の方々が書かれた本を読み進める中で、この本『野蛮な大学論』も爽やかな読後感が味わえました。


酒井さんの他の作品も読んでみたくなりました。


最後になりましたが、これから徐々に暑くなってくるにつれて、だんだん京都が恋しくなってきます。


また、京都を旅したい。


京都大好きな私にとってのお気に入りの一冊を見つけた幸福感は素晴らしいものです。


それでは、また次回!