こんばんは。
西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。
年度替わりから早くも一か月が経ちましたが、読者の皆様、いかがお過ごしですか?
新たな職場、学校、異動のように日本全体で誰もが何らかの変化の「その後」を感じている時期ではないでしょうか。
「環境が変わる」という表現の中には、「人間関係が変わる」ということも含まれていると思います。
私自身、部分的に人間関係の変化が現在進行中であるため、少なからず、ワクワク感、不安感、ドキドキ感がミックス状態です(汗)
さて、周りの人間関係が変わるとき、一番最初にまず思い浮かぶことは、どのようなことですか?
私の場合は、一つには、
「(新たな人間関係で)どのように話しかけるきっかけをつかむと良いんだろう?」
ということを考えます。
今まで接点のなかった(少なかった)方に話しかけるのは、少なからず緊張するものです。
逆に、緊張したけど話しかけてみて、意外な共通点に気が付いたりして一気に話が弾んだりということも日常生活の中ではあります。
まず、話しかけてみないことには、結果的にどのような展開になるかわからないものです。
そこで、今回の記事では、
冠地情『発達障害の人の会話力がぐんぐん伸びる アイスブレイク&ワークショップ』講談社、2019年
をご紹介いたします。
この本では、「アイスブレイク」という名前のワークショップについて紹介されています。
話しかけた後には、会話を盛り上げたり、深く掘り下げたり、会話はあらゆる方向に展開していきます。
たとえば、普段から話している方同士でも、もっと深く相手を知りたいと思った時には、
この本に載っている様々な方法が活かせると思います。
私自身、かつて、ある研修に参加した際に実際に少しだけアイスブレイクを経験しました。
最初は興味で始まり、時間をともに過ごすにつれて同じグループでご一緒した方々との話のきっかけになりそうな部分に気がつくことができました。
このとき、アイスブレイクに楽しさを覚えました。
特性ゆえに、まだ人と関わり合う楽しさを存分に味わえていないという方もいらっしゃるかもしれません。
人間は1人では生きていけないので、ともに生きていく仲間を求めます。
そして、仲間づくりは、最初の声かけの一言からスタートです。
そして、会話する内容も然り、相手に対する関心、距離感の調節、あらゆる要素が目に見えない形で存在します。
本の中での話の流れを考えると、「会話も練習して日頃から慣れておくといざという時にチャンスを掴みやすくなる」という趣旨にも読めます。
また、この本を別の角度から紹介するとすれば、
「発達障害の方に特におすすめな会話の練習メニューがたくさん載っている本」
というふうにも紹介の仕方を考えることができます。
これから新しい環境により一層慣れて、気持ちに余裕が出てくる時期までゆっくりゆっくり時間をかけて、この一冊を読んでいただきたいです。
この記事をきっかけにして、「アイスブレイク」という、親睦を深めるきっかけを掴む方法を知っていただければ幸いです。
また、本日は「図書館記念日」ということで、日頃から多種多様に新鮮な知恵を授けてくださる図書館に感謝の意を表します。いつも、ありがとうございます。
それでは、また次回!