こんばんは!

 

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。

 

連日、新聞の紙面をを賑わす新型コロナウィルスの話題。

 

来る日も来る日も「新型コロナウィルス」の話題ばかりが報道されている現状。

 

医療現場の逼迫を伝える記事。

 

そして、コロナ禍のもとでの経済活動に対する甚大な損害に関する記事。

 

そういった経済活動に関係する新聞記事を読み解く際には、

 

 

 

お金が「貴金属の引換券」だった時代から、「国家によって管理されている情報の一種」に移り変わるまでの歴史の知識があると新聞が読みやすいと思います。

 

 

 

さて、今回の記事では、日常的な新聞を読み進めるうえで必要な「お金の動き」と「社会の出来事」について詳しく書かれている本をご紹介いたします。

 

 

 

ホン・チュヌク『そのとき、「お金」で歴史が動いた』文響社、2021年

 

 

 

です。

 

 

この本の著者のホン・チュヌクさんは、海をまたいだお隣の国である韓国の経済学者の方です。

 

私たちは、日本で学校生活を送っている場合、

 

高等学校の教育課程では、

 

○世界史B、日本史A 選択

○日本史B、世界史A 選択

○世界史B、日本史B 選択

 

のだいたい三パターンで学ぶことが多いと思います。

 

(私は、日本史B、世界史A 選択の教育を受けました。)

 

ここ何年も本以外には、新聞が面白くて仕方ないのですが、

 

どこかのタイミングで近代の経済活動に関する知識を一通りおさらいしたいと思っていました。

 

ちょうど、先日、なじみの本屋さんで、今回ご紹介している一冊を発見したのが、この本でした。

 

今週じっくりと読んでいたのですが、この本は、すごく面白い!

 

 

 

毎朝の新聞記事をより深く理解し、より深い情報を集めるために、ぜひともこの一冊を熟読しようという感想を持ちました

 

 

 

55個の「お金と社会の歴史の移り変わりの関係性」のお話を読んでいくと、

 

 

 

○日本では、なぜ慢性的なデフレがずっと続いているのか

○リーマンショックの時の経済の状態についてのお話

○コロナ禍による経済活動へのダメージについて

 

 

 

のような、新聞記事を大いに賑わした(賑わしている)経済活動関連のニュースを深く理解することが出来ます。

 

 

 

この本の良いところは、「海外の方が日本経済に言及している金融史の一般書」という視点が大事です。

 

 

 

例えば、日本の経済学者が分析する

 

○日本では、なぜ慢性的なデフレがずっと続いているのか

 

というテーマの情報も大切だと思います。

 

そこに、さらに海外の研究者の方の視点を取り入れることで、

 

「このような解釈が、有るんだ」

 

という発見と深い理解を手にすることが出来ます。

 

というのも、現状、高等学校での学習で使用される教科書は、日本の研究者の方々が執筆したものが採用されています。

 

大学入学試験で問われる知識は、教科書に書かれている範囲が中心となっていますが、

 

私は、教科書を深く理解するために、少し違った視点あるいは広い視野の周辺情報も念のために一般書でインプットしておくと良いのではないかと考えるようになりました。

 

言うなれば、この本は「近現代の世界の金融史を学ぶための最良の副読本」だと思います。

 

とっても読みやすくまとまっているので、近現代の世界の金融史に興味がある方には、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

 

それでは、本日も最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

 

それでは、また次回!