こんばんは!
西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。
今日の西尾市は、少し肌寒いものの、お散歩していて気持ち良い天気でした。
さて、今回の記事でご紹介する一冊は、
古賀史健『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』ダイヤモンド社、2021年
です。
それでは、早速本題に入りましょう。
読者の皆様は、書き物はお好きですか?
ちなみに、私が今までに書いてきた文章は、ざっくりと大別すると三種類です。
①特定のテーマをまとめた文章
②日常の様々な経験に対する気持ちの動きを書き綴った文章
③学業上の文章
この三種類です。
なお、この西尾で読書会。の公式ブログの記事は、
「②日常の様々な経験に対する気持ちの動きを書き綴った文章」
の色合いが濃いです。
「読書という経験を通して発達障害の私がどのように感じたか?」
という部分が、このブログの存在価値の一つだと思っています。
さて、この本をなじみの書店で見つけたときの私は、
「自分は、物書きとして一体どういった方向に進んでいるのか?」
ということに非常に大きな苦悩を抱えていました。
①特定のテーマをまとめた文章
の部分を現在の本業の仕事として、私は最もよく書きます。
物書きとしては、ハイレベルでもなく、かといって全く読むに堪えないものを書くわけでもない私。
三年くらい文章を本格的に書き続けてきたけれども、私は、今のままでいいのか?
もっと文章のクォリティを上げたい!
ライターの第一人者の声を知りたい。
そんな願いを持ちながら本屋さんに行ったところ、この本が書棚に並んでいました。
どのように解釈するかは人それぞれな部分は有りますが、本の帯に、
「この一冊だけでいい。」
と書かれていたのが、第一印象として今も強く印象に残っています。
総ページ数476頁というボリュームで語られる、
○ライターとしての在り方
○ライターとして生きていくための書き物のコツ
についての歯切れのいい文章が心地よかったです。
「この本に、日頃からの自分の気付きを書き込んでいけば、世界に一冊しかない私仕様の教科書が出来上がる!」
この本の著者の古賀さんは、世界的なベストセラーになった、
『嫌われる勇気』
『幸せになる勇気』
の執筆を手掛けたライターです。
世界的なベストセラーを書くような方に直接教わるチャンスというのは、現状で考えると稀なチャンスです。
私は、『嫌われる勇気』の「トラウマは存在しない」という部分に引っかかりを感じて『嫌われる勇気』を一旦読みさしにして熟成しております。
(私は、「トラウマはある」と思っています。)
順序が逆かもしれませんが、この『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』を読んで古賀史健さんが手がけた作品に興味が湧きました。
改めて『嫌われる勇気』を読んでみようと思います。
優れた著者に直接教わるチャンスは無くても、著者の思考の跡は本を通して学ぶことも出来ます。
この『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』の前半は、取材の仕方についての内容がたっぷりと語られます。
よくよく考えると、この本を読んで良かったと思ったポイントは、次に挙げるポイントです。
日頃の日常会話も、突き詰めて考えると、
○自分への問い
○他者への問い
の2種類をどのようにして上手く切り出すか?
ということに行きつきます。
社会生活を送っている中で、普段から取材の練習になるシーンは多々あるように思いました。
この本を読んでみて、逆説的に考えたのは、
「書き物だけではなく、日常会話にも応用が利きそうだ!」
という感想でした。
今から本格的に書き物を始められる方。
どうやったら書き物の腕前が上達するか迷っている方。
自分が書いた文章を読んでくださる方がいるから、頑張れるという方。
あらゆる方にぜひとも読んでいただきたい一冊です。
西尾で読書会。では「読書と書き物をつなぐような書物」も、ときおり紹介をさせて頂きます。
それでは、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、また次回!