こんにちは!

 

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。

 

2021年を新たに迎えましたね。

 

今年も、西尾で読書会。をよろしくお願いします!!

 

 

 

 

さて、私は今日も今朝から読書生活をエンジョイしておりました。

 

今年も年始から早速、すごく感動的な一冊に巡り合えました。

 

昨年の年始は、「家族」をテーマにした本を読んで非常に深く感動しました。

 

 

 

今年は、「発達障害に生まれたこと」について注目しました。

 

今回、ご紹介させていただく一冊は、

 

菊池ユキ『発達障害に生まれてくれてありがとう』光文社、2020年

 

です。

 

 

 

昨年末のある日、仕事が上手くこなせなくて気分的に大きくヘコんだときになじみの本屋さんで発見した本です。

 

お店の中をふらふらと歩いていて、

 

「ん?この本だ!!」

 

と思って購入しました。

 

 

 

現在の三十代前半という私の年齢まで生きてくる中で、

 

「私の子どもとして生まれてくれてありがとう。」

 

「お前が生きているから、自分も生きていられる。」

 

というように、私が生きていることを祝福してもらえる言葉をいくつかけて頂いた経験は有ります。

 

 

 

しかし、より深く掘り下げた言葉、

 

「発達障害に生まれてきてくれてありがとう」

 

というタイトルそのものが私の心にとても響きました。

 

 

 

「そうか!私はこの”私”でいいんだ。」

 

 

 

 

仕事のことで悩んで本屋さんに行ったはずの私は、タイトルに魅せられ購入したこの一冊を片手に幸せ気分満載でお店を後にしました。

 

「あれ?悩んでたのは何だったの?」というくらいに軽快な足取りでした(笑)。

 

 

 

話を本題に戻すと、

 

私は、成人以降に発達障害の診断を受けています。

 

自分が育ってきた過程の中で、

 

「発達障害に生まれてくれてありがとう」

 

というほどに自分を言祝がれた経験はなかったなと思います。

 

 

 

ときどき考えるのですが、

 

「自分は一体何のためにこの世に生まれてきたのだろうか?」

 

と思い悩むことが有ります。思い悩むときは、決まって

 

・自分自身の存在意義について

 

・発達障害を持って生まれてきたことの真の意味について

 

アレコレと、いろいろと考えてしまいます。

 

診断を受けてから10年以上ずっと考えているのですが、まだ明確な結論が導きだせていません。

 

こういった悩みがある部分を含めて、だいたい

 

「まぁ、いっかー…」

 

と自分にOKサインが出て思考は別のテーマに移ることが多いです。

 

 

 

そういう私が、この本を読んで良かったことは、

 

「発達障害のある子どもを育てた親の気持ち」

 

を知ることが出来たという点です。

 

私は、自分の心の内面をブログに書くことは出来るのに、

 

両親に「私の親をやっていて良かったこと」は聞けないのです(笑)。

 

とはいえ、

 

「宇宙の観点からすると、これは~。」

 

「地球全体から考えると、これは~。」

 

といった微妙なたとえ話が多い私の親をやってくれている両親には深く感謝しています。

 

この場を借りて「いつもありがとう!」です。

 

いつか、私も目を見張るくらいに成長して、

 

「発達障害に生まれてきてくれてありがとう」

 

と両親にいわしめるくらいのひとかどの人物になります。

 

これが、私の小さな野望です。

 

 

 

最後になりましたが、この記事を読んでくださっている読者の皆様は、何らかの形で「発達障害」という天性を身近に暮らしておられる方が多いかもしれません。

 

私達、発達障害のある方にとって、ありのままの自分を無条件で受け入れてくれる人達の存在は、非常に大切で、ありがたい存在です。

 

お子さん。

 

パートナー。

 

親友。

 

知り合い。

 

どうか、読者の皆様の身近な「発達障害」という天性に、

 

「発達障害に生まれてきてくれてありがとう」

 

と、そっとお伝えください。

 

その愛のこもった皆様の言葉が、また新たな愛を生み出して、地球全体が愛の星として成熟していくことを祈ります。

 

それでは、また次回!