おはようございます!
西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です。
昨日は、「そろそろ来年のカレンダーを買うべきかどうか?」ということに迷っていた私でした。
ふと頭をかすめた考えが
「もうあと2か月半で一年が終わってしまう…。」
ということだったのです。
「この気持ちは、焦りか?それとも、不安か?」
今年の一年は、大半が新型コロナウィルスの影響による生活上の変更に適応するための一年だった気がしています。
このような状況下で、締め切りがガッチリと明確に決まっている受験生(中学生、高校生)の方々は、まさに凄まじい逆境の中を過ごしているのだと思います。
試験当日が、今まで頑張ってきた努力の集大成の日になるように願って、10代の頃の私に必要だったと思う知恵が濃厚に凝縮された一冊をご紹介します。
さて、今回ご紹介する一冊は、
植西聰『逆境を乗り越える50のヒント』、PHP研究所、2018年
です。
植西さんの本は私自身よく読むのですが、中学生や高校生に向けて書かれた本は初めて読みました。
「頑張っているのに、空回りしてしまって、なぜかうまく前に進まない状態」を逆境と一言でまとめることが出来ます。
逆境をより詳しく詳細を突き詰めていくと、
・人間関係の悩みを乗り越える(第一章)
・ピンチから立ち直る力を養う(第二章)
・自分にもっと素直になる(第三章)
・持続する力をつけていく(第四章)
・夢を持ち、本番に強くなる(第五章)
(目次より引用しました。)
という5つの点で、10代の子供たちが抱えやすい悩みを解きほぐすことにすべての紙幅がフル活用されていました。
学校での学習、自主的な学習、部活、友人関係において、10代の頃は経験値を積み上げている最中なので、いろいろと悩むと思います。
以下は、私自身が読んで思った感想です。
人間関係の悩みを乗り越える(第一章)
人間関係や友人関係は、戸惑うことが多かったです。部活の帰りが遅くなったり、休日の部活の後で、皆でコンビニに寄ってジュースで「帰りの一杯」を飲んでいるのに、私はあまり積極的に混ざらず、その場にいるだけだった日が多かったです。発達障害の特性で空気が読めなかったりしたことによってたまに場が白けたこともあったけれど、そのときの生活を充分に楽しむことも将来的な生きていく力につながると思います。
ピンチから立ち直る力を養う(第二章)
部活動にフル出席しながらの学習で、要領の良さが求められるのに、非効率的な学習法しか知らずに、眠い目をこすって学習していました。いつも時間に追われていて、ずっと「時間が足りない」というピンチの状態だったので、睡眠サイクルが夜型の生活になってしまい、二十代後半になるまで朝方生活に切り替えづらかったというのが失敗談。
自分にもっと素直になる(第三章)
自分(の心)に素直になるということも大切だったと思います。本当は○○の方向に進みたかったなどといった後悔が三十歳を超えた今生活の端々で小さく噴出していたりします。中高生の頃は周りの大人が、あれやこれやとアドバイスをしてくれる内容にはとりあえず耳だけ傾けて、最後には必ず自分が責任を持てるならどんな進路でも自分の意思を優先して進路を選んだほうが、歳を重ねたときの後悔が少なくなると思います。
持続する力をつけていく(第四章)
「○○高校に行きたい」、とか「○○大学~学部に行きたい」と思ったら、正確かつ的確な情報をしっかり集めて、今日の今からそこにたどり着けるように情報収集と準備を始めることをお勧めします。情報収集や準備といった実際の行動を起こしてからは、たまには息抜きもして、本番の日に最高のコンディションの自分で試験や本番に臨めるようにしておくことも大切だと思います。
夢を持ち、本番に強くなる(第五章)
本番に強い人もいれば弱い人もいます。私は、空気が読めないことが上手く作用する場面、たとえば大勢の人が集まるような講演の質問タイムの時に普通に手を挙げて質問することが出来ます。そういう意味では、非常に本番には強い面もあると考えられます。本番に強くても強くなくても、夢を持ち続ける限り前に進んでいけます。もしも迷うことが出てきたら、「あなたの夢は何ですか?」と自分に聞いてみてはいかがでしょうか?
以上のような内容の感想にまとめてみましたが、いかがでしたか?
逆境に関する本は、最近も別の記事で以前に一度取り扱いましたが、今回のこの本もとても素晴らしい一冊でした。
新型コロナウィルスの影響が学校生活にまで大きなしわ寄せを及ぼしている今年は、何をするにしても準備の時間が大幅に足りない感が否めない一年ということになりそうです。
とはいえども、大変な状況下であってもコツコツ努力してきたことは、将来の生活の中のどこかでは必ず皆様を救ってくれます。
あと半年後に控えた高校受験、大学受験の準備につかれた時には、この一冊を試しに開いてみてください。
要点を絞って書かれている本なので、読むのが早い人なら三十分くらいで読み終わると思います。もしも気になるのであれば、ぜひとも手にとってご覧ください。
皆様が、集中した学習の時間と程よい息抜きの時間とを工夫して過ごされることをお祈りします。
今回の記事も最後までお読みくださりありがとうございました。
それでは、また次回!