こんにちは!

 

西尾で読書会。の宮子京(みやこ けい)です!

 

西尾市がある愛知県では、学校の休校期間が五月末日まで延期することが決まりました。

 

家庭学習の時間が増える現状においては、読書は非常にありがたい時間の過ごし方の一つとなると考えられます。

 

 

さて、今回ご紹介する一冊は、新型コロナウィルスによって世界的に難局を突き付けられている今だからこそ、時間を有効活用して家庭学習の時間を濃いものにしたいとお考えのご家族におススメです!

 

 

 

今回ご紹介する一冊は、

 

永井均『子どものための哲学対話』講談社、2009年

 

です。

 

Kindleで電子書籍としても購入できますので、ご自宅にいながら読むことが出来ます。

 

この本は、「哲学」と銘打っている本ではありますが、内容に難解さがほとんどありません。

 

 

 

非常に高度な哲学的内容を、非常に平易な言葉で書き著した一冊です。

 

 

 

子どもたちの純粋無垢な心は、時として想像をはるかに上回る高度に哲学的な疑問を生み出します。

 

この本は、「天性の天才さを備えたすべての子どもたちの、知的好奇心を大いに触発する可能性がある本」です。

 

三十歳をとっくの昔に過ぎた大人の私が読んでも、知的好奇心を持つうえで大切になる、哲学的な視野を再び呼び覚ましてくれる素晴らしい一冊でした。

 

子どもたちの何物にもとらわれない自由さ、純粋さは大人になってからも大切にしたい心の要素だと私は考えています。

 

 

この本のなかで、非常に印象的な部分としては、

 

「人間はなんのために生きているのか?」 (16頁-19頁から引用)

 

という疑問が載っております。

 

 

現在のコロナ禍のもとで、私たち人類は私たち自身の命の重さに対する感覚を自然界から図らずとも問われている状況です。

 

こういった機会を、ピンチとみるかチャンスと見るかは人それぞれ、意見が分かれるところではあると思いますが、私たち自身の命の重さを子どもたちと一緒に考えるとても良いチャンスなのではないかと私は考えています。

 

この疑問に対しては、ふと質問された時に答えに迷ってしまう可能性があるほど奥が深いため、この本をきっかけにして、

 

◎ 人それぞれが等しく持つ命の重さについて

◎ 家族にとって一人一人がかけがえのない存在であることの再確認

 

などなど、家族みんなで読むことを考えると、いろいろな読み方が出来そうです。

 

また、本の内容全体を通して、「ぼく」と「ペネトレ(猫のキャラクター)」の対話の形式で話が進行していきます。

 

登場人物である「ぼく」が人間として生きていて、人間ならではのもののとらえ方というバイアスによって視野狭窄に陥っている部分を、「ペネトレ(猫のキャラクター)」が次々と論破したり、解釈を与えていく点でも痛快さも有ります。

 

ぜひとも、ご一読ください。

 

最後になりましたが、現状のコロナ禍のなかで、全国の皆様により良い一冊の情報をお届けできるように、このブログの更新頻度を増やします。

 

 

 

乞うご期待!

 

 

 

それでは、また次回!