全国の皆様、こんばんは!

 

ニシオde読書会。の宮子京(みやこ けい)です!

 

今日の愛知県西尾市は、本業の畑作業に勤しんでいると時折さわやかな風が吹き抜けるような、秋らしさを少し感じる一日でした。

 

 

 

さて、今日、私がご紹介したい一冊は、

 

発達障害者の自立・就労を支援する会『発達障害の人が就職したくなる会社』河出書房新社、2018年

 

です。昨年、本屋さんで発見して速攻で購入したのですが、その後なんと!

 

私の自室の積読本の山の中に埋もれてしまっていました…。

 

というわけで、

 

 

 

 

 

「積読本にしておいてゴメンナサイ、本の神様!」

 

 

 

 

 

 

 

という,神にもすがる一心で、今回はこの記事でひたすら熱く語らせていただきます!

 

それでは、ようやく本題に入りたいと思います。

 

発達障害の方々に関する啓蒙活動の一環として、テレビ番組で発達障害が紹介されるケースが年々増えてきているように思います。

このことは、当事者である私達にとっては非常に良い流れだと思います。

 

2005年の発達障害者支援法の制定に始まり、徐々に社会の中での私たちの働きやすさ・生きやすさを高めていっていただいている実感は確かにあります。

 

日ごろから、テレビ、新聞、雑誌、インターネットのようなメディアで、医学的に正確なエビデンスに基づいた報道が、このまま少しづつ増えていけば、

 

「あの人は、何か変わっているよねー」

「何?あの人!?」

 

就職していきなり新しい世界にポンと放り込まれたときに、職場の理解がなく、また心ない職場である場合を含めて、非常にしんどい思いをすることになってしまう可能性が低くなるような気がします。いささか安直な考えだとは自分でも自覚していますが、まずは適切な情報に巡り合うことで、その後の展開が変わるということは誰しもが何らかの形で確実に経験されていると思います。

 

なにより、せっかく働くのならば、働かせていただく側の私達当事者も会社側も両方笑顔で楽しく働けることが大切だと思います。

 

ただ、何事にも当てはまることですが、問題解決というある種の「迷路」に迷い込んだときには、成功事例となるモデルケースの情報を充分に収集することに始まり、試行錯誤中の他のケースの中に自分なりの改善点を見出していくことでしか、より良い解決という「出口」にたどり着くことは出来ません。

 

この本、

発達障害者の自立・就労を支援する会『発達障害の人が就職したくなる会社』河出書房新社、2018年

を読んだ私の感想としては、

 

「企業の側から見た場合に、採用したいと思える発達障害のある方の人物像および能力面で期待する内容に詳しい一冊」

 

とまとめたいと私は思います。この本はおそらく事業所や企業の方を対象に書かれた書籍であるように思えましたが、

そういった企業の内情や本音についても知っておいて損はないと思います。

 

巷で受験などのシーズンによく聞く有名な言葉に、

 

「彼を知り己を知れば百戦殆からず。(敵と味方の実情を熟知していれば、百回戦っても負けることはない。)」

 

という言葉が有ります。現代の就職活動は、高度な情報戦であり、かつ人脈が豊富であればあるほど何かと有利な戦線です。就職も、大学や高校の受験と同じようにみっちり・きっちり戦略を練って望めば、自分の希望する会社や職種に就ける可能性が高まると思います。

 

企業や団体さんが、私たちのような発達障害のある方のどの部分を基準にして採用活動を行っているかということは、半ばブラックボックスの中身です。私たちは、滅多にその内情をうかがい知ることは出来ません。

 

そういった意味でも、この本は、

 

これから、ステップアップを考えていきたい発達障害の方々や当事者の方々をサポートする支援者の皆さんに熟読していただきたい一冊です。

 

それでは、また次回!