キャンパスノートの青春小説。

キャンパスノートの青春小説。

授業中に書くブログ ~澄み渡る空、透き通る風、軋む木造の教室から・・・窓際の席、後ろから二番目、西の空は青。 こちら、西の空文学館。~

このスペースは、日々気づいたこと、感じたことを言葉にしています。
日記のような内容で、必ずしもストーリーが完結するとは限りませんが、一日5分で読めるような、ちょっと素敵なショートストーリーをお届けします。

エッセイや気になる記事は、このスペースで直接文章にして配信します。
小説の配信は、小説サイトへのリンクでご案内します。

ちょっと時間ができたとき。
なんだか気分を変えたいとき。
少しだけ過去を振り返りたいとき。
このスペースを訪れていただければ、ホッとするひと時が味わえる。
そんな場所にしていきたいと思います。

訪問していただいた方には、コメントの書き込みしていただけると嬉しいです。
それでは、ごゆっくりお楽しみください。

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高校生になろうとしていた春。
春霞で見通しの悪い東京の三月は、いつもと変わらないやんわりとした春でした。
私の初恋というか、初めてドキドキした男の人を前にして、何もできない私。
今となってみれば、何もできない自分に歯がゆくて、何もしなかった自分に後悔して・・・。
どうせ苦しむなら、気持ちを伝えて、思いっきり泣きたい。
でも、十五歳の私には、それができませんでした。
そんな単純なことができないの?
そう思われても仕方ないです。
本当に、自分の気持ちを一言で・・・好きと言えたなら。
私は今頃、全然違う土地で、全然違う人生を歩んでいたと思う。
人生には無限の可能性があると言うけれど、実際に選べるのは数通りの選択肢。
結局与えられた選択肢の中から、何もできずに選ばされていく人生。
それが私の人生なのかもしれません。
そんな私の切ない記憶に、五分間、お付き合いいただければと思います。
よろしければ、感想などいただけると、大変嬉しいです。


ショートノベル『君を感じる』はこちら からどうぞ。
※ウメ研究所「小説家になろう」のページへリンクします。

 

私の高校生活が始まった。
真新しい季節に、真新しい制服、真新しい靴、真新しい通学定期・・・。
席はくじ引き。
すごくわかりやすい方法で選んだ席は、窓際の席、後ろから二番目。
初めて座った席から、一面に舞う桜色。
桜吹雪はすべてを知っているようで・・・。
私は吸い寄せられるように、また窓際の席だった。

ここは、風が見える席。
桜色がゆっくりと緑に変わる。
若葉の季節に吹く風は、いつも青い。
透き通っていて、そして少し冷たい。

屋上に出てみた。
大きく深呼吸。今までの街とは、違った味が口の中に広がる。
大きく突き上げた腕が、肩の辺りで窮屈そう。
まだ制服が体に馴染まない。

私の高校生活は、この制服と、この大空と、そしてのこの私と一緒に・・・。
何が待ち受けているのか、楽しみなようで、不安なようで。
これからも、教室から、グラウンドから、電車から、ブログを綴っていこうかな。