「花」は自分の身体の中にある
人間には「花」がないといけません。
(中略)
多くの人は、自分には花がないとあきらめています。花のある人間はひと握りの才能ある人物であり、自分は凡人であると。
しかし身体の細胞レベルからみると、そんなことはありません。
世の中には、天才と凡人がいるように見えますが、どんな分野の能力であれ、個人が持っている遺伝子として抱えているものにそう大きな差はないのです。
人は生まれてきた以上、それぞれの持ち味で素晴らしい能力をもっています。それがその人の持つ「花」なのですが、残念なことに、多くの人が、その能力を引き出せないまま、あるいは眠らせたまま、社会の仕組みの中に取り込まれてしまいます。
(中略)
呼吸の仕方が変われば、眠っていた自らの潜在能力を花開かせることができるようになります。
(中略)
自然のままの呼吸で、運命のまま生きていくのであれば、動物と一緒でしょう。もちろん人間は考える動物ですから、頭脳知でもって人生を切り開いていくのですが、それに”身体知”が加われば、人生が何倍にも豊かになるのです。
人として生まれてきた以上、自分のためにもっと良い呼吸をし、”身体知”を目覚めさせ、生きている喜びを実感しましょう。たえず感動と好奇心のある、いきいきとした身体であれば、「花」は自分の身体の中にあることに気づきます。
そして、「花」を持って輝いている人は、他人に対しても輝く「花」を与えることができるのです。
今回朗読した本はこちらです。読んでみたいなと思われた方、
西野流呼吸法 総本部では書籍の見本はありますが、販売はしておりませんので、
ネットか古本屋さん、図書館などでお探しいただくようお願いします
こちらの本を一部加筆・改筆して文庫になったものです。