人を褒めると福がくる

 

「日本の美徳」という素敵な本と出会った。

瀬戸内寂聴さんとドナルド・キーンさんの対談だ。

 

お二人とも、対談の当時96歳。

まだ現役で仕事もやっておられるのは

驚くべきことだし、とてもカッコイイ。

 

書くのは楽しいから全く苦痛にはなりません。

とサラリとおっしゃる瀬戸内先生。

 

キーンさんの日課は、

朝8時に起きて 午前中は調べ物と言語学。

午後は息子さんと一緒に買い物に行き

帰ってから少し仕事をする。

夜は音楽を聴いたりお芝居を見たり

という一日だそうだ。

 

瀬戸内先生は言う。

「歳をとって体が衰えたら何をするにも時間がかかります。

だから好きなこと以外は目をくれる暇がない。

時間がない、もう先がないと思うから

好きなことをしないともったいない」と。

 

90歳になっても100歳になっても

好奇心旺盛で好きな仕事をする

素敵だな、私も90歳になったときに

こんな日々を過ごしたいと思う。

 

瀬戸内先生の言葉の中で印象に残ったのが

「和願施(わがんせ)」

つまりいつもニコニコしていることで

人を幸せにすることができ

徳を積むことができる、という考え方。

人を褒めるとその人が若返る。

だからユーモアを理解し

人を褒めるのが大事だと。

 

日々の生活の中でイライラすること

嫌なことがあれば日記に書いて吐き出す。

 

そして好きなことしかせず、人を褒める。

こういう生活を続けることが

元気で長生きする秘訣のようだ。

 

こんな毎日だと

日々が楽しいだろうなと思う。

年を重ねても、いつまでもこんな素敵でありたい。