暑い暑い日が続くと思っていましたが、
今朝、家の近くの荒神山を散歩していると
肌にあたる空気が随分ひんやりと
してきているのに気づきました。

8月初旬まではジージージーと
暑くるしく鳴いていたクマゼミに変わって
かなかなゼミやつくつくぼうしの
物悲しい鳴き声が聞こえてきます。

まだ日中は38度と暑い日が続いているようですが、
季節は少しずつ秋に向かっている気配です。


今日歩きながら聞いていたオーディオブック、
サムライジャパンの栗山監督の
「栗山ノート」の中に
「萌しと兆し」というタイトルの
一節がありました。

きざしには「萌し」と「兆し」の2種類ある。

「萌し」は、わかりやすい変化のこと。
日差しが春めいてきた、とか
花の蕾が膨らんできた、といったことです。

「兆し」はもっと曖昧で
見えるか見えないかわからない変化のこと。
最近空気が冷たくなってきたなとか
これから雨が降りそうだなぁといった
肌触り、肌感覚でなんとなく感じられる変化。

時々刻々と目まぐるしく戦況が変わる
試合の中で適切な判断をするためには
未来を予測しながら、
並行して目の前の局面でも
最適な判断を下さなければならない。

最適な判断をするために
その時々の小さな変化も見落とさず
プラスの変化に変えていくために
「兆し」を見落とさないことを大切にしている
と書いておられました。


「兆しを見逃さない」か・・・
自分もちょっとした変化に
気づけるようになりたいなと思いました。

それにはまず観察力を鍛えること。
全体の局面をみる鳥の目と
1つ1つの細かいところを見るアリの目。

それに加えて、その場の状況から
目に見えないどんな兆し感じ取れるか、
という第6感も必要になってくるのでしょう。

感覚的なものは
できるだけ神経を研ぎ澄まして
経験を重ねるしかなさそうですが

観察力は、
毎日気になった絵を1枚選んで
観察していくことにします。