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昨日は
行動習慣をつけるためには
仕組みを作るといいということで
行動習慣作りが得意な
コーチングのクライアントの
Sさんのことについて書きました。
昨日も書いたように
Sさんは、毎日やると決めたことを
粛々と毎日やっていらっしゃいます。
そして日々の行動記録を
私に共有してくれているのですが
毎月真っ黒に埋まっていていた
Sさんの行動記録に、今月は空白が目立ちます。
やっていない日が1/3くらいあったのです。
これまで初めてのことで驚きました。
ご自身をコントロールするのが上手な方なので
何か よっぽどの理由があったんだろうなぁ
と思っていました。
そして、コーチングの当日。
この1ヶ月あったことについて
お話ししてくださいました。
考えさせれらる内容でした。
Sさんの許可をいただいたので
一部を書いておきます。
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コーチングの当日。
この1ヶ月あったことについて
お話ししてくださいましたが、
やはりお仕事でもプライベートでも
かなり大変なことが多い1ヶ月だったそうです。
一通りお話されたあと、
Sさんはこうおっしゃったんです。
「このコーチングの時間に、西野さんに
決めた行動がなぜできてないかを
説明しないといけないので、
自分がサボってやっていないのか、
本当にできなかったのかということを
ものすごく自分に問いかけました」
と。
コーチングの場で何を話すかは
もちろんクライアントさんの自由なので、
私から説明を求める事は一切ありません。
(現に、自分がクライアントとして
コーチングを受けている時は
行動できていない理由については
コーチに何の説明もしないことも多いのです。(--);;
しかし、Sさんは、
必ず達成できそうな目標を設定して
コーチングの場を利用して
自分が行動せざるを得ないような仕組みを
上手に作っていらっしゃる方です。
今まで毎月達成してきた行動が
今月はできなかったのはなぜか? について
徹底的に見つめられたのです。
やろうと思えばできたけど、やらなかったのか?
それとも、本当にやれなかったのか?
と、ずっと自問自答されたそうです。
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そして、Sさんは
「自分が周りに振り回されそうな状況が
プライベートでも仕事でもずっと続いたため、
自分自身を保つために『やらない』
という選択をしたのだ」、と気づかれたそうです。
それに気づいたときに、
「今後は周りに振り回されないという覚悟ができた」
ともおっしゃっておられました。
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「このコーチングの場がなかったら、
ここで西野さんに説明しないといけない
というプレッシャーがなかったら
これだけ自分で内省して
自問自答する事はなかったし、
『自分自身を保つために周りに振り回されない』
という覚悟ができることもなかった。
そして、そうやって覚悟ができたことで、
自分の気持ちが落ち切らずに済んだんです。
コーチングの場を持つ効果の一つは
感情を落とさずに済むことですね」
と言ってくれたのです。
嬉しかったです。
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私のコーチングの師匠である
あべきさんは
「コーチングではクライアントの力が大きい。
新米のコーチとベテランコーチの
実力の差なんて、1と5くらいの違いしかないんです。
でもクライアントの実力が100なので、
コーチの実力がどんなものであっても
クライアントは自分で解決してくれるんです」
と最初に言っておられますが
まさにこういうことだなあ、と実感したんです。
今回も、コーチングの場を利用して
Sさんが自分を深く掘り下げることで
ご自身で解決なさったのです。
「自分のことを客観的に見られない人は
コーチングで自分を振り返る機会を作ることで、
落ちこみ防止になるんじゃないでしょうか?
落ちそうな時には
1人にならないための
強制的な時間を作っていることをお勧めしたい」
とまで言って下って、本当に感謝です。
コーチングをやってよかった、
と心から思えた瞬間です。
Sさん、ありがとうございます。