先日、若狭のほうに出かけた折に
篠原の古戦場跡へ行きました。

ここは、源平の戦いで果てた
平家の老武者、斎藤別当実盛の話で有名です。
実盛の話はお能や歌舞伎、文楽でも
とりあげられています。

勝利の余勢をかって攻め来る木曽義仲軍を
相手に敗走する平家。

その中でただ一騎踏みとどまる斉藤別当実盛。

実盛は73歳と言う高齢の身をあなどられないよう
白髪を黒く染めて戦い最後を遂げます。

実盛は自分が敵にどういう風に見られたいか
どんな敵と戦って死にたいかを決めて
そうなるように

錦の装束を来て、髪を黒く染めて
立派で若々しいいでたちをすることによって
実盛は自分を奮い立たせ、存分に戦い
満足して最期を迎えたのではないでしょうか。

自分の立ち居振る舞い、
自分の身に付けるものによって
自分の気持ちにも大きく影響がするし
相手に与える印象も全く違ってきます。

どういう風に見られたいか
どのように相手に接してもらいたいかを考え
それに見合った服装、髪型、立ち振る舞いは
どうあるべきか

実盛のように、ふだんからそれを考え
そうなるようにきちんと準備を怠らず
日々を過ごすことが大事だと思いました。