隙間に何かがいるようだ。

小さな虫だ。

ゴキブリのようなつややかさ。

放棄で追い出してみると大百足。

さされるから殺さなくては。

前にしか進めないという大百足。

武田信玄の旗印である。

 

まてよ、私は藤原秀郷の末裔。

龍神様からもらった弓矢で日光山の大百足を退治した。

ムカデ切りは、現在伊勢神宮に奉納してある。

だから箒ではたき、最後はハエ叩きで絶命させた。

それでも動いているから、外用の箸でビニール袋に入れた。

そういう虫まで出没する栃木は田舎である。

 

見つけたのは保護猫のみぃちゃんだ。

退治している間は少し離れて見守っていた。

発見したのはみいちゃんだが、刺されると大変なので箒を出した。

そして、はえ叩き。

 

その間は真剣勝負だ。

逃げられると困ったことになる。

相手も身をくねらせて逃げる。

やっぱり大百足である。

こんなに大きいのは見たこともない。

これもやはり異常気象のせいだろう。

ぼさっかにして里山のようにしてある庭のせいである。

ロシアの侵略といい、地球温暖化といい、コロナかといい、

ろくなことはない。