安曇野に谷内こうたさんは行っていたようだ。

理由は友人がいたから。

それに、風。

岩崎ちひろさんも友達だった。

 

絵の感じは、弱弱しく強い。

どの絵画と比べても負けてしまう。

ゴッホのように革命を求めていたわけでもなく、

ゴッホのように変革を求めていたわけでもない。

 

芸術は爆発だといった画家とは正反対にある。

岡本太郎さんの絵の迫力はすさまじい。

両極端だから、分かり合える。

 

いわさきちひろさんとは、優しさが同じであるが内容は異なる。

谷内こうたさんが求めたものは何だろう。

平穏な美?

私はかわいい絵が好きな人だと考えている。

それから平和。

軽井沢の風のような、静寂があり温かみがある。

堀辰雄さんが愛した軽井沢と同じである。

その風が十分の一でも蔵の街とちぎにあればよいと考えている。

甍の波は好きかな?