清荒神の続きです。


天堂には、三宝荒神王、大聖歓喜天(聖天)、十一面観世音菩薩他、福徳を授ける諸神諸仏が祀られています。聖天さまは仏教守護の神として、祈れば富貴を与え病を除き、夫婦和合・子を授けると言われています。また十一面観世音菩薩も除病・滅罪・求福を祈れば現世利益を得ることが出来るとされています。



背後へ回って



開創に際し、荒神様がお姿を現されたと伝えられる

荒神影向(こうじんようごう)の榊へ。



当時、この霊験の報告を受けた宇多天皇は、大変感銘され、「日本第一清荒神」の称号を下賜されました。

現在では、いつの頃からかそこに供えられたお賽銭をいただいて帰り、次回参詣されたとき、そのお賽銭を倍にしてお返しするという風習が伝えられています。いただいたお賽銭を紙に包んで財布に入れておくと小遣銭に不自由しない、また次に参詣されるまでそれを「御守り」として持っていると吉事があるなど言われています。



小銭を引き寄せる棒もありました。




眼神祠。

もとは護法堂のちょうど裏にあり、当時は清水が湧き出していて、参詣の方々が柄杓でその水を汲み、眼を洗ったりしたようです。



神祠の隣には「龍王堂」があります。

ご本尊は善女龍王さま。全ての生命を守る水神様です。

密教では雨を祈る神とされています。


・納札所


・護法堂








修験道の開祖・役行者をお祀りしています。 

修験によって得た加持力をもって病気、災難等を取り除くと言われています。

寛政11年(1799)、役行者御遠忌(没後)1100年に光格天皇が、京都の聖護院に勅使を遣わし、「神変大菩薩(じんぺんだいぼさつ)」の諡(おくりな)を贈りました。



石段を上がると


・宝稲荷社

明治時代の或る夜、当山先師忍随和上と光浄和上とが、同時に稲荷明神の霊夢を見、ここに新しく祀ったものと言われています。

2月の2回目の午の日には読経、その後小法話があり、参詣人にお供物の授与があります。

説明はホームページ参照


続きます。