若林正博さんの基調講演〝なぜに伏見?〟の続きです。
・鳥羽伏見の戦いは交差点の取り合いだった!
町の中で市街戦をするのは関ヶ原以来久々。
様々な武器が使われたので凄惨だった。
江戸で同じ事をすれば、どれほどの被害だったか…と考えると無血開城の遠因になっているとも言えるかもしれない。
・鳥羽は大阪から京都へ行く線で下鳥羽辺りで開戦。(現在はカレー屋さんの角らしいです)
近くには恋塚寺があり、その近くには〝月の桂〟があります。
・鳥羽伏見の戦いにより宿場町から産業都市へ。
明治16年には宝酒造創業家の四方卯之助氏の第一伏見丸などの」川蒸気〟が走っていた。
明治から大正には宿場町だった頃の倉庫が酒蔵になって増え、町には電車も行き交った。
・軍都伏見ー16師団
・伏見陵
・伏見区は京都市の港区⁈
・日本の大動脈
・近代への転換
・重層的な歴史の場所
最後は若林さんの伏見八景(向島の夕景や長建寺
指月の秋月など)の紹介で終わりました。
☆講談は神田京子さんによる
〝絵巻に残された歴史を知る 鳥羽伏見の戦いと錦の御旗〟
スクリーンには白黒の絵巻に色付けされた「デジタル絵巻」が映し出されています。
歴史の時間ではさっと過ぎてしまう内容は本当に濃いものでした。
現在の伏見のにぎわいからは死人や負傷者があふれ焼け野原になった過去は遠いものです。
キックオフミーティングでうかがった魚三楼さんの玄関の傷が改めて思い出されました。
・3年前でした⏬
休憩時間には先端イメージング工学研究所主催の
〝動く絵巻展〟を見るため
1階の創造活動室へ。
こちらでVRゴーグルを装着して、VR絵巻の没入型体験をしました。どちらを向いても戊辰戦争でした💧
会場に戻ります。
☆浪曲は春野恵子さんによる「袈裟と盛遠」
電波少年で一世を風靡した〝ケイコ先生〟(リアルタイムで見ていました)だけあって、
聴衆の〝演芸偏差値〟をはかる質問から始まりました。
それは、講談・落語・浪曲の中で一番古いのはどれ?(分かりますか?)
「袈裟と盛遠」は芥川龍之介も書いていますが、この日演じられたのは菊池寛原作の方です。
曲師は一風亭初月さん。
芥川龍之介バージョンは青空文庫で読めます。
それほど長くないので貼っておきます⏬
・去年の六地蔵巡りで拝見した袈裟御前像の写真があります⏬
最後は
桂塩鯛さんの「三十石夢の通い路」
まずは〝塩鯛〟という上方落語の名跡襲名までの経緯を愚痴のような感じで面白おかしく話されて、皆さん完全に耳を持っていかれています(笑)
4時間の長丁場のトリですから、聴衆も多少の疲れは出てきているわけで、年齢層も高いから、そこにあまりハイテンションな話は滑ります。
それを見越しての⁈ネガティブなテンションからの人間国宝の今は亡き米朝さんをオチに使って笑わせるという、落語にうとい私でもよく出来ているなぁと感じたマクラでした。
肝心の落語ももちろん楽しく、宿や船が出る際の賑わいの情景が浮かぶようでした。美人が乗ってくると妄想に浸る男性へのオチも(笑)
ハメモノの演出で更に雰囲気が盛り上がるのも楽しめました。
・落語に造詣の深い文文雅雅さんのブログにて落語が読めます❣️
主催の四方さんのラ・ネージュは様々なイベントをされていて私も度々寄せていただいています
今回、ホームグランドを飛び出して、
この企画を実現すべく一般社団法人化に踏み切り、京都市教育委員会の後援もとりつけられ、
この日を迎えられました。
本当に素晴らしいです❣️
パンフレットにもチケットにも
〝第1回〟とあるように
3回目までは企画が決定しています。
第2回は来年2025年の同じ、2月11日
第3回は2026年の3月頃に予定です。
パンフレットに使われているのは
伏見在住の手芸家・風景キルトアーティストの
林サヨコさんのキルトの素晴らしい超大作です
ドラマのロケ地にもなった松本酒造さんですね。
会場ロビーに飾られていました。
林サヨコさんは穏やかな雰囲気ですが、花が咲いたような素敵な笑顔をされる女性です♪
2月中は無料で観覧可能です。
この日の司会は同じく伏見在住のラジオパーソナリティ・對馬(つしま)京子さん。
納屋町商店街のなやまっちの声の主だそうです。
どこまでも伏見ネタの絡む
伏見でお腹いっぱいになった一日でした
・伏見を舞台とした芸能再発見2024〜2026の今後の予定・