こんな葉書をいただいたので
導師と複数の僧侶の入場の後
天台声明が冷えた堂内に響きます。
観音さまや他の仏さまはどんなお気持ちなんだろう…
わかる術はないけれど、
心地よいに違いないだって私でさえ気持ちがいいんですから(笑)
所々で入るシンバルのような繞鈸(にょうはち)の音も引き締まります。
そして
左上から右下に
アコーディオンのごとく開いたお経が
はらはらと落ちていく様。
〝大般若転読会〟
大般若経とは、
正式な名前を「大般若波羅蜜多経」といいます。
今から1300年以上前に
今から1300年以上前に
中国(唐の国)の三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう)が
16年の間旅をしてインド(天竺)から持ち帰り、その後4年を費やして翻訳(漢訳)した
小品般若、大品般若、金剛般若、文殊般若、秘密般若、理趣般若などさまざまな般若部経典の大全集で、その数は何と600巻に至ります。
内容は、「般若波羅密」と訳される”悟りに至る智恵”を説く諸経典を集成したもので、
「色即是空 空即是色」、一切の存在はすべて空であるという空間思想を説いています。
導師が説草を唱える合間に、大般若経600巻を複数の僧侶で転読(てんどく)し、
導師が説草を唱える合間に、大般若経600巻を複数の僧侶で転読(てんどく)し、
安全、五穀豊穣、厄災消除、家内安全を祈願するものです。
転読とは、経本を1巻1巻正面で広げ流し読むことで、それによって清らかな”般若の風”が起きるとされています。
それぞれの僧侶が、1巻1巻「大般若波羅蜜多経 巻第○○(巻数) 唐三蔵法師玄奘奉詔訳ー!!」と、大音声で経巻数を唱え、
最後に「調伏一切大魔最勝成就!」と唱え、締めくくります。
今夜も見に来てくださって
ありがとうございます。
今日も幸せでしたね。
明日のあなたも
たくさんのハッピー♪
ありますように✨